講座メモ・フォントをイメージして声を出す
講師を担当している、池袋コミュニティ・カレッジの講座
西村俊彦の朗読トレーニング
新シーズンが始まりました。
今期は中島敦の『名人伝』を題材に、色々考えていこうと思います。
初回は、文字のフォントをイメージして声を出す
ということをやってみました。
中島敦というとどことなくお堅いイメージがあるかなと思います。
対して『ごんぎつね』などの著者・新美南吉、というとどこか柔らかいイメージがありませんか?
『名人伝』
『ごんぎつね』
あなたがこの二冊を出版するとしたら、
それぞれタイトルの文字のフォントはどんな感じにするでしょう?
『名人伝』
力強さのある毛筆でしょうか?
『ごんぎつね』
暖かみ・丸みのある手書き風?
作品のイメージに合わせて選択していくと思います。
作品を読むときの声も実はこれと同じように、作品イメージに合った「声の雰囲気」を出せたら楽しいのではないでしょうか?
色々なフォントを見て、そこからイメージする音で声に出してみると、思いもしなかった「雰囲気」が出てくるかもしれません。
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