ヨミアウ通信【2024年3月号・ナクキザシ】
Discordのコミュニティ・ヨミアウに投稿された中から5首選ばせていただき、評を書きました。(敬称略)
2024年3月の5首
たまですよ、たまですと念を押すように繰り返されるところから、主体は正体を知られたくないようです。前の主体ではあなたと生きて死ぬことは難しかったのでしょう。あなたは主体の片思い相手なのかもしれません。
新生活が始まるのですね。クロネコヤマトの箱に詰め込んだ過去に勇気を足して新しい生活を乗り切ろうとしています。字数の関係上、クロネコの箱とされた部分が、本当にクロネコが詰まっていそうな気もして、愛猫との生活も過去として大切に仕舞っているのかもしれないと思いました。
エキストラって映画とかドラマの通行人とかみたいな役をする人物たちのことですよね。エキストラバージンオイルのエキストラが、そのエキストラだったら、抜擢されて君の胃の中に収まっちゃうんだけどな(それくらい君を愛しているんだけどな)と読めました。
すごい勢いで髪ゴムが弾け飛んだ様子が伝わってきます。「撃たれた、と思えるほど」の衝撃ですからね。下句の「髪のざわめき」が、銃声が聞こえた森の、動物や木々のざわめきを彷彿とさせます。
ドラゴンがいたら会計でポイントカードを出したりしている場合じゃない、かも。いつ襲われて死ぬかもわからないし。ポイントを貯めない突飛な理由を考えながら、でも箸はもらう。箸がないと弁当が食べられないので生きていけないですから。
サポートいただいた分でいい作品が生み出せるようにインプットの散歩に出かけます。