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シェイクスピアときみの色

シェイクスピアの舞台

先週末は舞台『リア王の悲劇』を観てきました。

シェイクスピア自体は好きで昔から文章では読んでいたのですが、舞台で観るのは初めてで。演技がすごい良かったです。個人的にはエドマンドと道化の演技が好きでした。

演技がすごい情緒豊かで最初から最後まで圧倒されていました。無論シェイクスピアなので当然(?)脚本も良いのですが、文章だけでは感じられないものを感じたと思います。

「リア王」のメッセージ

シェイクスピアは風刺や教訓みたいなセリフやエピソードも多く人を選ぶとも思います。たとえば「知恵がつくまでは歳をとっちゃいけないのさ」というセリフ。リアは肉体だけ老いて知恵がついていないと言っているわけです。そしてこれは観客を指して「あんたもね」と向けられます。

リア王で個人的に好きなのは、「誠実な人は耳に痛い言葉を言ってくれる」というメッセージです。

リア王の悲劇はまさにこの誠実な人のメッセージを跳ね除けてしまったことから始まります。下心のある人間は耳障りの良い言葉を言うものです。甘い言葉にだけ耳を傾けた結果、リア王は悲惨な結末を迎えてしまうのです。

道化について

道化宮廷道化という、主人に耳の痛い言葉を言う役目)は、まさに誠実な人の代弁者です。作中には多くの「誠実な人」が登場しますが、その多くはリア自身の権力によって追放されてしまいます。しかし道化だけは道化ゆえにその言動を「愚行」と許されているのです。

リアを批判した「誠実な人」は皆リアによって追放され、残った人は皆リアの財産が目当ての「不誠実な」人々です。それゆえリアの財産がなくなると手のひらを返し、それがリアを悲劇に陥れるのです。このことも道化は指摘します。

エドマンドについて

逆にエドマンドは「不誠実な」人々の代表と言ってもよいでしょう。エドマンドはグロスター伯の地位と財産が目当てで、兄(※今回の舞台では姉にアレンジされていてそれもよかったです)のエドガーを陥れ、ついには軍を率いるほどにもなる一大権力者に成長します。またその「手段を択ばずに目的を達成する」所や実際それを実現して権力を手にする所に「そこにしびれる憧れるゥ!」という魅力があり、作中でも女性にかなりモテます。

エドマンドは「魅力的な悪役」としての理想的な造形をしていると思っていて、創作者としてもとても参考になります。

きみの色

昨日はきみの色を観てきました。

今絶賛上映中なので、感想はネタバレに配慮して上記サイトから読み取れる範囲のものにしてあります。

個人的には作永さん推しです。

メインキャラクターの3人は皆キャラが立っていて好きです。その中でも私は作永さんが好きかな。ビジュアルも好きだし境遇の儚さも推せます。

メインキャラの3人は、作永さん以外は「育ちが良い」印象を受けました。影平くんはお医者さんの息子ですし日暮さんも親子関係は良好のようです。

作永さんは高校を中退してしまいます。親子関係も詳しくはわかりませんが両親とは離れ祖母と暮らしています。そんな薄幸な感じに応援したくなるものがありました。

影平くんは最初から最後まで有能ですね。バンドを立ち上げたのも彼ですし機材の調達やら作曲やら色々してます。もちろん他のメンバーも一緒にやっているのですが、基本的に皆を引っ張る力があるのは影平くんです。

日暮さんは不思議ちゃんな感じで、作永さんLOVEで愛が重いです。ただ作永さんは救われていたみたいですね。不思議と周りと仲良くなる性格をしていてバンドの絆に欠かせない存在です。

作永さんはセンターに立ってボーカル・ギターを担当するだけあってなんと言ってもビジュアルがいいですね(おたく早口)。バンドの顔的存在です。こういった可愛い女の子ほど心の闇は深い的な感じなんでしょうか(?)。

メインビジュアルにもあるのですが作永さんはボーカル・ギターを担当していて、やっぱり私はボーカル・ギターを両方やるキャラが好きだな~~~~となりました。

うちのこのテーリもボーカル・ギター両方やります! よろしくね。

今後観たい映画・舞台

ふれる。

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ

ローハンの戦い

演劇【推しの子】2.5次元舞台編


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