【将棋】中飛車+連盟美濃(というか大住囲い)について
連盟美濃という囲いがあります。ご存じですか?
見ての通り、通常の美濃囲いと比べて金銀が上下さかさまですね。
どことなくエルモ囲いのアトモスフィアもあります。
元は日本将棋連盟のコラムに登場した誤植です。文字通りミスの産物です。
ですがこの囲い、研究したり実戦で利用してみると意外と悪くないのでは?という意見も多いのです。
囲いの進展性
大住囲い
まず名称の議論は方々あるみたいですが、連盟美濃の途中図とも言える以下の囲いはプロ棋界でも使われる実用的な囲いです。
名称の議論については以下の記事が参考になりました。今回は大住囲いと呼びたいと思います。
大住囲いは優秀な囲いな上、片美濃よりも1手早く組むことができます。
連盟美濃の優秀さは浮き駒の左金を除いたこの大住囲いが純粋に優秀ということが大きいようです。
ならば左金は打ち込みに備えるなど左翼に展開するのもいいですね。
大住囲い→連盟美濃→穴熊の進展性
通常の美濃囲いは銀の位置関係上穴熊に進展することはできません。しかし連盟美濃なら自然に穴熊に進展できるのです。
この時点で優秀そう(?)な気がしてきますよね。
中飛車との相性のよさ
中飛車は飛車の位置関係上美濃囲いを組むことができません。しかし連盟美濃なら自然に組むことができます。
さらに中飛車は意外と5七の地点が弱いです。状況に応じて美濃でも5七を守るために金が上がることも多いです。その点連盟美濃は4八の金が自然と5七を守ってくれています。
さらに左金が遊びにくいのもポイント。状況に応じて打ち込みに備えて左に活用してもいいし、連盟美濃から自然に穴熊に組んでいくこともできます。
………連盟美濃、優秀なのでは!?!?
実際先人の研究によって、それなりに有力な囲いだということがわかっているのは大きいですね。私はまだあまり試したことがありませんが、意外とメイン戦法にできるかな~~~と思っている所です!