【将棋】ウォーズ特有の戦い方
こんばんは。先日将棋ウォーズで初段になりました(まだ擦る)。
日本将棋連盟の免状も貰える正式な初段です。
「将棋ウォーズの初段は初段なの?」みたいな話がないこともありません。ただ個人的には「ええんちゃう?」と思っています。
もちろん将棋ウォーズ特有の戦い方というのはありますし、今回書きたいのはそのことです。とはいえ将棋ウォーズで初段になれる人というのは、基本的には通常の将棋でも初段の実力はあると思っています。
将棋の種類
将棋(本将棋)はもちろん、盤上のルールはひとつです。細かい話では入玉の規定がプロとアマでは違う……などはありますが。置いておきましょう。
ただ盤外のルールとして通常は持ち時間という概念があります。持ち時間の異なる将棋はもはや別のゲームだと思ったほうがいい。最近はそう思うようになりました。
ABEMAトーナメントの振り飛車率について
このことを強く意識するようになったのはABEMAトーナメントではプロでも振り飛車が多いという話を聞いた時です。
このnoteを読んでいる皆様ならご存じと思いますが、プロ棋士は居飛車党が多いです。そのため将棋の最善は居飛車であると考える人もいます。
私も昔はそう考えていました。
ただ、ではABEMAトーナメントで振り飛車が多い理由はなぜでしょう?
個人的には、これはABEMAトーナメントが持ち時間5分1手毎に+5秒という超早指しの棋戦だからだ、と考えています。
将棋は平均110手で決着します。仮に55手指すとトータルで9分35秒。なんと将棋ウォーズの10切れ負けより短いことになります。
プロでさえ早指しの対局では振り飛車を採用するなら、アマチュアなら猶のこと、早指しで振り飛車を採用することは理に適っています。
まず戦法選びの時点で持ち時間を考慮した戦法を選ぶ、というメタゲームがあるわけです。
将棋ウォーズやよくある大会のルール
将棋ウォーズでは10分切れ負け、3分切れ負け、1手10秒の将棋が指せます。1手10秒は平均の55手なら9分10秒。10切れ負けより少し短いくらいですが、終盤戦が長引く場合は比較的しっかりした戦い方ができる気がします。
このうち10分切れ負けは大会でもよくあるルールです。秒読み30秒のことも多いかな。
個人的には10分切れ負けは比較的「ちゃんとした」将棋が指せるルールだと思います。大会でもあるルールですから。
1手10秒は理屈上平均9分10秒ですが、序盤に1手10秒悩むこともないので、実質的にはもっと短いと思います。
3分切れ負けは一番「将棋ウォーズ」らしい(?)ゲームです。
仮に将棋の勉強と将棋ウォーズ特有の対策の重みづけをするとしたら
将棋の勉強:将棋ウォーズの対策
10切れ 7:3
1手10秒 6:4
3切れ 5:5
のようなウェイトで重要になる気がします。
3切れのほうが時間切れで決着することが多いからです。
だったら10切れがいいじゃん! と思うのは早合点です。正直言うと将棋の勉強が活きるのも3切れな気がしています。
なぜかというと、最後に説明しますが10切れはソフト指しが多いという問題があるためです。
さて、前置きはこんな所で本題に入りましょう。
本題:将棋ウォーズ特有の戦い方
将棋ウォーズで達成率を上げるには、将棋の勉強だけでなく将棋ウォーズの対策が非常に重要になってきます。
大別すると
将棋ウォーズで流行っている戦法の対策
時間切れ負けにならない対策
ソフト指し・棋神対策
のみっつです。
将棋ウォーズで流行っている戦法の対策
奇襲戦法を含め、将棋ウォーズで何度もマッチする戦法を対策できないと、一方的に攻め潰され勝率が下がってしまいます。
逆に対策できていれば大抵は一方的に有利になれるので勝率が上がります。
奇襲戦法については以前記事を書きましたので、よければご一読ください。
これは将棋の勉強でもありますが、正直将棋ウォーズでは、棋書には載っていないような奇襲戦法や奇抜な戦法に何度もマッチします。受け方を知ってるのと知らないのとでは大きな違いです。
またYouTubeでプロ棋士が紹介した戦法が大流行することもあります。それを逆手に取って対策することも大事だったりします。
たとえば初手1六歩というのは一間飛車の出だしで中村太地八段がYouTubeで紹介した結果大流行した模様です。逆にそのことを知っていれば初手で端歩を応じることができます。
自分の棋譜を見返して部分的にでも定跡化する
さらに発展的な方法として、自分の棋譜を見返して頻出パターンを研究しましょう。私の場合、最近ツノ銀雁木に遭遇することが多いので攻略法を研究しています。
こういう形ではこう攻めれば攻めのきっかけが掴める、という定跡を確立しておけば、いざその時になって悩まずに済みます。
これは単に勝つ以上に、持ち時間を使わないというのが重要です。その場で読んで閃いても時間を使っていると時間切れ負けになってしまうかもしれません。
時間切れ負けにならないようにする
部活動や友人間でやっているような持ち時間∞の将棋に慣れていると、大会などの持ち時間ありの対局で時間切れ負けになってしまうことがあります。
さらに将棋ウォーズでは対戦相手が時間切れに近い場合、攻めを諦め受けに徹したり、王手ラッシュで相手の時間切れを狙うという、マッポーな戦法も横行しています。
もちろん相手が時間切れ寸前でも敗勢の場合、潔く投了するという武士道の塊のような将棋指しもいて、尊敬しています。
ただプライドを捨ててでも勝とうとする姿勢もそれはそれで尊いものだな……と、最近は慣れてしまいました。
なにより最終的には勝てばよかろうなのだァアアアという姿勢のほうが結果的には達成率は伸びるわけです。
持ち時間∞の将棋は相手の玉を詰ませるゲームですが、将棋ウォーズは持ち時間が少なくなってくると、持ち時間の少ない方が相手を詰ませ、持ち時間の多い方が詰まなければ勝ちというゲームに変貌します。
お互い詰みがない状態で持ち時間を使い切ってしまうと、持ち時間が少ないほうが圧倒的に不利になります。千日手を狙えることもありますが……。
そういうわけで最低でも時間切れ負けにならないようにする必要があります。
そのためにできる紳士的な方法としては
相手が王手ラッシュをしてきた場合の逃げ方の工夫
王手が絶対にかからないように逃げる
持ち時間面で相手より常に同等・もしくは優位に立つ
長考するくらいなら端歩でも突いて手番を渡すのが有効なことも多い
などがあります。
後者は普通に棋力向上の意味でも大事かもしれません。良い手が浮かばなかったら、無理に攻めるよりは手番を渡したほうがいいことは多いです。無理に攻めると返って悪くします。
基本的に将棋の戦力はお互い互角なので、よほどの好手でもない限り、通常は先に戦いを挑んだほうが不利になりやすいです。
ソフト指し・棋神対策
最後に、これはどうしようもなくはあるのですが……。
ソフト指し・棋神には一定の確率で遭遇するものだと思っておいたほうがよいと思います。これには自分なりに対策を検討しておく必要があります。
たとえば3切れはソフト指しが少ないと言われています。
そういうわけでソフト指しを回避したいなら3切れをやるなどで多少は対策できるかもしれません。
あとはもうそういうものだと諦めて仏になりメンタルを保つ、将棋ウォーズ自体をやめるか、くらいですかね。
ネット将棋なのでこれはさすがに仕方ないものだと受け入れています。本気でそういうのがない世界に行きたいなら日本将棋連盟の将棋会館に行くのが最善なんじゃないでしょうか。しらんけ~ど~!
おまけ:タイムリーな話
今日この記事を書いていて新しい将棋会館ができていたのを知りました。
実際、将棋ウォーズで初段になったと言うのはなんか恥ずかしいです(※個人の感想です)。
将棋会館でちゃんと(?)初段を目指そうかな。という今日この頃です。