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雑談:地図のデザインあれこれ
ちょっと前、「まっぷる」のウェブサイトにある「生き残りのカギはデザインにあった!? 紙の地図の今までとこれから」という記事をオススメされて読んだら面白かったので、反応がてら書けることを書いてみよう……と思いつつ時間が経ってしまった。
上記の記事で面白れ~と思ったのが、昔の手作業時代の地図作りが色ごとのフィルムを分けて管理してた話(人力レイヤー)、そして1980年代後半から昭文社は大物デザイナーに地図デザインを委託したという話です。
それがアトリエ デスカ(当時)の河野鷹思さん*です。
ここで河野鷹思(1906~1999)の名前が出てくるのか!と……。日本の戦後グラフィックデザイン界を引っ張った人物として、原弘、亀倉雄策と並んで語られる大御所デザイナーです。1959年にデザイン会社「デスカ(DESKA、designers kono associates)」を設立、ここの初期に在籍したデザイナーには仲條正義、福田繁雄、江島任、杉浦範茂、新井亮などがいます。河野と同じくイラストレーションとデザインの中間的な仕事をする人が多いです。
地図のデザインにあたり、河野は当然書体の選択からやったようです。
これは写研の「ゴナ」という書体を平体にしたものですね。それまで地図にはあまり使わない書体だったんですが、「平たくしたゴナがカッコいいんだ」ってことで、全部ゴナやナールといった系列に変えたんです。
ゴナの平体がかっこいい! いいですね、ゴナの全盛期といえる1980年代の時代のムードを感じます。そのうち平体はやめて正体に戻っていったようですけども。
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地図のデザインの洗練が1980年代後半に河野鷹思の手によって行われていたんだなあ~と、あんまりデザイン史に登場しない話題だったので新鮮に読みました。
で、一通り読んだ後、「この記事の内容はどこまで本当かな?」と気になったので検索クン(誰?)の登場です。いや、ウェブ記事って基本的にわかりやすくするために細部が捨てられることがあるので、そのまま鵜呑みにするのはどうかと思って念のため……。
探したら出てきたのがこの記事。
ここから先は
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ばるぼらさんの全記事アーカイヴ
2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追…
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