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知らなかったデザイナー(第1回)
昔のデザイン雑誌をめくっていると、現代日本はまったく語られないデザイナーというのによく出会います。そういうのをメモっては密かに楽しんでいるのですが、そういうのnoteに書けばいいんじゃん、ということで、今度からここに書いていくことにします。
1967年11月に銀座松屋で開催された「現代ドイツデザイン展」の様子。うーん、もうこの時点で最高なんですが、色々見ていくともっと最高だったのでやや解説。
ドイツにはかつてバウハウスという有名な総合教育機関があり、1919年の開校から1930年代まではデザインの最先端を担っていたのですが、戦争が始まってナチスの弾圧から逃れるために教授たちが次々とアメリカへ亡命してしまい、デザインの最前線は戦後はアメリカに移ってしまいます。1953年にバウハウスの理念を受け継ぐウルム造形大学が出来て少し盛り返しつつも、1968年には財政難で閉校します。
しかしそのウルムなどの流れの横で、ドイツの若者文化にはアメリカ文化が入ってきます。ドイツの理論的な部分と、アメリカのポップカルチャーの影響が一緒くたになった1950年代~1960年代。ここに面白いデザインが眠っているようです。
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