歴史的文脈を忘れ、ジャンル的価値観からも離れて、遠い国の音楽を聴いた時に、それが良いか悪いか判断できる……かどうか?
フラット化の欲望の話の続きみたいになりますけど、思い出したエピソードをここに。
1・追悼式で流れる音楽
時は第二次世界大戦前のアメリカ。ある日本人の外交官が亡くなった。外交官は現地のアメリカ人達に敬愛されており、彼らの手により追悼式が行われることになった。その際、追悼の音楽を演奏することになったのだが、やはり日本人なのだから日本の音楽が良いだろうと、アメリカ人らは日本の音楽を聴いて、これはというものを選んだという。それがこの曲。