ジャンル名の起源:ソフトロックは誰が最初に言い始めたのか
これは昔自分のサイトに載せた記事を新しい調査のもと書き直したものです。
「ソフト・ロック」はいつから使われ始めたのか?
「ソフト・ロック」という言葉がいつから使われたのかは、これまでほとんど定説のように「ハーパース・ビザールやアソシエイションのレコードから」という話が信じられてきた。この説の発祥となったのは『ソフトロック A to Z』(VANDA編)や『レコード・コレクターズ』2000年7月号のソフトロック特集だと考えられるが、実際ワタシもこの2つを読んでいたことで、最近まで「詳しく知らないけど多分そうなんだろうな」と信じていた。
1968年5月発売、ハーパース・ビザール『ソフト・ロックの王者 ハーパース・ビザール登場』[BP-8372]……ライナーノーツは大森庸雄氏。ジャケは『Feelin’ Groovy』だが曲目は日本独自の編集盤
1968年8月発売、アソシエイション『ソフト・ロックのチャンピオン(Birthday)』[BP-8440]……ライナーノーツは白藤丈二氏。執筆の日付は1968年5月28日となっている
もし反証するならば、これまで一番最初に使われた例だとされていた、上記レコードより前に使われている例を探せばいいのである。そしてそれは当時の雑誌で簡単に見つかった。以下、それらの雑誌について解説していく。
1968年の「ソフト・ロック」の使われ方
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