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雑談:セックス・ピストルズは1枚しかアルバムを出してないはずなのに中古盤屋に並ぶ数々の作品は一体なんなのか

音楽CDを求めて中古盤屋に行く誰もが、セックス・ピストルズのコーナーの充実度に驚くと思います。『勝手にしやがれ』という邦題の、オリジナル・アルバムはあまりにも有名ですね。1977-10-28にヴァージン・レコードから発売。

オリジナル・メンバーによる作品

さて、セックス・ピストルズの活動期間を改めて調べてみますと、デビューライヴが1975-11-06。最後のライヴ(解散とは言ってない)が1978-01-14。この期間中に出たレコードは、下記のとおりです。4枚のシングルと1枚のアルバム。

1976-11-26 1st single『Anarchy in the U.K.』
1977-05-27 2nd single『God Save the Queen』
1977-07-02 3rd single『Pretty Vacant』
1977-10-14 4th single『Holidays in the Sun』
1977-10-28 1st album『Never Mind The Bollocks』

この、活動期間中に出たレコード以外の商品が、中古盤屋に行くとめちゃくちゃあります。あれは一体なんなんでしょうか!? ディスクガイドとか読むとアルバムを1枚しか出してないって書いてあるんですけど……!?

前提として、セックス・ピストルズほど有名だと各国語版(イギリス、ベルギー、オランダ、西ドイツ、オーストラリア、ニュージーランド、フランス、日本…)があり、さらに1stプレス、2ndプレス……などプレスによって仕様が変わったりもします。国によってカップリング曲が違ったりもする。アルバムも一番最初は11曲入だけどすぐ「Submission」が追加された12曲入が流通しそっちが一般的になってたりします。他にもプロモ盤とか地域限定盤とか……えーい、ややこしい!

ただ、そういう細かい話じゃなくても沢山出てるようにしか見えないんですよ。わけがわからんので『DOLL増刊 セックスピストルズ グレートコレクション』(2005-07-01)という本を片手に一度調べてみると、なるほど事情がちょっとずつわかってきました……。わかりやすく説明するのは困難ですが、一応書いていきます。

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2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定の定額マガジン(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。あとnoteの有料記事はここに登録すれば単体で買わなくても全部読めます(※登録月以降のことです!登録前のは読めない)。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』も全部ある。

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追…

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