『Crawdaddy!』10周年記念号の歴史解説だけ読む
『Crawdaddy!』というロック雑誌の10周年記念号(1976年3月号)をパラパラ見てました。
『Crawdaddy!』は、ポール・ウィリアムズ(ロジャー・ニコルズの相棒とは関係ありません)が1966年2月に創刊した、アメリカで最初のロック批評誌、と言われます。後年、あっちやこっちのほうが早いとか色々言われてたりもしてますが、影響力という点では最初と言っていいはずです。ちなみに有名な『Rolling Stone』は1967年11月創刊。
ポール・ウィリアムズはビーチ・ボーイズ『Pet Sounds』をリアルタイムで評価した批評家であり、現在のブライアン・ウィルソン至上主義的な評価(アルバムは『Surf’s Up』まで、ブライアンが曲を書いた『LOVE YOU』はOK、など)のルーツはポールです。興味がある人はポール執筆の『ブライアン・ウィルソン&ザ・ビーチ・ボーイズ 消えた『スマイル』を探し求めた40年』という本を御覧ください。
で、この10周年記念号には、John Swenson「Rock Dreams / Schemes: The History of Crawdaddy (!)」という、それまでの雑誌の歴史を簡単に辿る3ページの記事があります。アメリカのロック雑誌というと『Rolling Stone』はその歴史をふり返る本や記事がたびたび登場するのに対し、『Crawdaddy!』の歴史はあまり語られることはないですね。ワタシもあまり詳しくありません。クエンティン・フィオーレが一度デザインを手伝ったのを覚えてるくらい。
ということで、今回はこのJohnの記事を参考にその歴史を見てみましょう。
ここから先は
ばるぼらさんの全記事アーカイヴ
2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?