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129 最後のお節介

「大人になったら誰も言ってくれへん」

と言いつつ、高校生にも言うべきことを言えてないときがあります。社会に出ていない(いわゆる、先生以外の仕事をすることがどうやら社会に出るということらしい)僕が言うのもおこがましいかもしれないけど、物事の筋道って大切だ。

長く過ごすと、そばにいる人への感謝とかありがたさが薄れるもの。

今年このクラスの担任も3年めで、お互い勝手がわかっている。他のクラスではない、慣れ、馴れ、狎れがあります。いろんなことが「当たり前」になって、ここはちゃんとお礼をすべきなのに何も言わない、ということが出てきています。

あと、順番。伝える順番、進める順番を間違えると、とても失礼になる。こういうのも、社会に出る前に。大人になりたての子たちにちゃんと伝えておかないといけないと、最近特に思います。

みんな受験に必死になって、自分のことばかり考え、周りにいる人への配慮がなくなりがちです。僕も「これだけやってあげているのに」といやらしい気持ちが最近よく顔を出します。要は、僕が言うべきときにちゃんと言ってやらないとあかんってこと。ここを逃げると僕が一人ですねているだけになります。そうじゃない。

最後のお節介だと思って、これはあかんぞということは言うようにします。手加減せんでいい。相手は大人ですから。

スギモト