140、出国の準備
出発のために荷物をまとめた。
スーツケースに入らない分で、大きめの段ボール二つ分出来上がった。
本来ならスーツケースごと送りたかったけど、高額になるので断念。私のスーツケースは、大昔に買ったやつなので空っぽでも10kgくらいする笑
だから中身はなるべく空っぽに。
帰り道に必要になる服と、メイク洋品、あとは壊れやすいもの。
めちゃくちゃ怖かったけど、カメラ機材の半分もダンボールに詰めた。布とビニールでぐるぐるに保護して、潰されない限り大丈夫なラインまで厳重に保護して送った。(重たいレンズなど。)
カメラ機材があるから、海外の郵便を使うのは避けようと思って、ロンドンに支店があるクロネコヤマトさんにお願いした。
ダンボールも手に入らなかったので、中身をそのまませっせと支店のあるユーストン駅まで運んだ。
見慣れた看板があり、入ったら日本人の可愛いお姉さんが、ヤマトのユニフォームを着て迎えてくれた。
その場で、インボイス(荷物の詳細)の書き方を手取り足取り教えてくれて、箱もその場で買って包装した。
本当に感謝。
郵便局(というよりポストオフィス)って、基本的にインド系の方が窓口してるから、何言ってるか聞き取りづらいのと、私がもたもたすると目つきが怖い。
だからこのクロネコヤマトのサービスにとても感動したのだった。
ロンドンという大都市ならではなんだろうけど、ありがたかった。
私がクロネコヤマトの店舗内にいたら、日本人のカップルが入ってきて「家具全般送りたいんですよ。」
と言ってた。
ほんと、皆様のヒーロー的存在。
久しぶりに聞く日本語まみれの空間に「あぁ、わたしもうすぐこの世界に戻るんだな」って不思議な感覚になった。
身軽になってからは、荷造りも目処がついたことだし、少しロンドンの街を散策することにした。
あと数日。
たった数日ここにいておしまい。
「どうして帰らなきゃならないんだろう」
「もっと居れたら良いのに」
街には、たくさんの思い出が転がっていて、本当にこの街・この国が大好きだ。。。とぐるぐると想いを駆け巡りながら歩いた。
キングズクロス駅まで歩いて、ある場所で日が暮れるまでボーッとしていた。
マリウスは、この辺りに住んでいるそう。
「連絡こないかなぁ」と待ってる自分がいた。
自ら連絡すればいいものを、どうしても気後れしてしまう。
照れとかそういうんじゃない。
呼ぶ理由が無いから。
「好きだから会いたい」とか「おしゃべりしたい」とか「ご飯食べに行きたい」とかが無い。
単純に、ひまだから。
呼んだところで、することもない。
こんなやつ迷惑だろうし、逆の立場だったらスーパー迷惑だ。
そんな理由で、呼ぶまでに至らなかった。
偶然会えたら、もしくは向こうから呼ばれたら。
そんな都合の良いことを考えながら夜がふけるまでボーッとして
その日は家に帰った。
プロポーズまであと357日
※ご注意
現在はクロネコヤマトさんユーストン支店は2019年8月から休業(閉店)してしまったそうです。
引き続き、ハローというもっと遠い地域に支店があるそうです。
荷物持ち込み・集荷サービスの情報を知っている限り詳しく書こう年思いましたが、大幅にズレがある可能性があるため記載していません。