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1.イギリスに持ってきたモノ
夢見ていた、イギリス生活がはじまって早1ヶ月が経とうとしていた。
アンジー(29歳・日本人)
好きなアーティストはいっぱいいるけど、PaulWellerが好きだ。Modsだからね。
Modsが好きで、007やキングスマンが好きで、イギリス文化が大好きで憧れいっぱいで、6ヶ月留学することにした。
日本から持ってきた荷物はこれだけ。
カメラ機材とサプリメント、ノート、メイク道具、ヒートテックぐらいだ。よく留学生に持っていってよかったものとかおすすめを書いている記事をみるけども、あれは結構心配性な方を対象にしていると思う。お茶漬けのもととか絶対いらない。なんとかなるよ。夢の国に行くことには心配なんていらないと私は言いたい。
ただ、そういう留学情報を出してくれる人の細かさには感心するし凄いことだと思う。尊敬している。
アンジーは27歳までアルファベットが全部読めないくらいの英語力から始まった。これは、大袈裟じゃなくマジだ。
中高の英語は、すり抜けてきた。というか高校は留年ギリギリ。ここで説明すると別の小説が書ける。だからざっくりと「なんとかした」という一言で終わらるのが良い。イギリスに行こうと決めてから英語の猛勉強を始めてここに来た。
期間は貯金とビザの問題で6ヶ月の滞在を選択した。
2019年では無料のビザが最長6ヶ月まで。学生ビザ(語学学校含)は10ヶ月まで。
学校に行く気はさらさらなかったが、6ヶ月学校も行かず観光目的だけで英語も話せない奴が入国するには、かなり怪しまれるに違いなく、強制帰国させられる可能性が大いにあった。
そのため語学学校に通うことを証明にすれば間違いなく入国できるから留学を選ぶしかなかった。そして学費も払わなければならないので、お金の問題で10ヶ月は到底無理だった。
私はその短き与えられた6ヶ月を精一杯謳歌することを選び実際に入国から約1ヶ月の間、かなり謳歌していた。英語がわからんだろうがなんだろうが謳歌していた。
が、しかし語学学校の1番下の語学レベルのクラスで授業についていけない。
何言ってるかわからん。
1ヶ月が経とうとしていたとき、私は途方に暮れていた。
プロポーズまであと555日