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決算書、財務諸表、計算書類は何が違う?

こんにちは、公認会計士の吉川です。本日は決算書の種類や言葉の違いについてお話しします。

具体的には、「決算書」「財務諸表」「計算書類」の3つの言葉の内容や違いについて解説します。

財務諸表vs計算書類

財務諸表と計算書類は、法律に記載された名称です。

財務諸表は「金融商品取引法」、計算書類は「会社法」に記載されています。財務諸表(金融商品取引法)は上場会社・大企業向け、計算書類(会社法)は中小企業向け、とざっくり理解しておけばOKです。

一方で、決算書という言葉は法律用語ではありません。財務諸表や計算書類の総称として一般的に使われる言葉です。

財務諸表→金融商品取引法、大企業・上場企業向け
計算書類→会社法、中小企業向け
決算書→上記2つの総称

財務諸表の内訳

財務諸表は以下の5つの書類で構成されています。
①貸借対照表
②損益計算書
キャッシュフロー計算書
④株主資本等変動計算書
⑤附属明細表

計算書類の内訳

計算書類は以下の4つの書類で構成されています。
①貸借対照表
②損益計算書
③株主資本等変動計算書
④附属明細表

財務諸表にはキャッシュフロー計算書が含まれるのに対し、計算書類にはキャッシュフロー計算書が含まれていないことが大きな違いになります。

言い換えると、中小企業はキャッシュフロー計算書の作成は義務づけられていないということです。

私は数多くの中小企業の決算関係書類を見ていますが、キャッシュフロー計算書を作成している企業はほとんどありません。

重要なのは財務三表

貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の3つは財務三表と呼ばれ、きわめて重要な書類となっています。

財務三表の内容については別の記事で解説します。

まとめ

・決算書は「財務諸表」「計算書類」の総称
・財務諸表は金融商品取引法の言葉、上場企業・大企業向け
・計算書類は会社法の言葉、中小企業向け
・財務諸表にはキャッシュフロー計算書が含まれるが、計算書類には含まれない

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