フリーランスは未来のビジョン(目標設定)が無くても大丈夫だという話
「会社の経営にはビジョンが必要」というのはよく聞く事です。
けれど、フリーランスにビジョン(目標設定)が必要なのでしょうか?私はWEB系の仕事を5年程やってますが、特別必要だと感じた事はありません。そして、周りのビジョンを持ったフリーランスの人たちが辞めていく、又はそもそもフリーランスや起業をしない姿も見ています。
この記事では「初めは不純な動機で良いから、とりあえず始めてみた方が上手くいくよね」というを話しています。
目標設定が必要と言われる理由
・目標を持つとやるべき事を決められる
・目標と関係ない仕事を断れる
・目標達成できると嬉しい
・大きな志を持っていると成功する
フリーランスにとって、今後の資産になり得ない仕事をする事は好ましくありません。誰にでも出来る雑用業務を一生懸命頑張っても消耗するだけなので、価値を磨ける、又はポートフォリオになるような仕事を受けていく必要があります。その為に、目標設定は必要と言われるわけです。
フレームワーク
また、目標設定にフレームワークを使う人も多いと思います。
・GROWモデル
これはGROWモデルと言われるもので、目標設定、現状把握、資源の発見、などで構成される、目標達成を支援するフレームワークです。
・KPIツリー
これはKPIツリーと言われるもので、KPIとは「重要業績評価指標」のこと、目的達成のために大切な指標のことを意味します。
この他、PDCAとかロードマップとか色々フレームワークがあります。
基本的に共通しているのは、何をするべきなのかを体系的に理解するという事だと思います。
順番が大切
目標設定はフレームワークなどを使用して、具体的にしなければならない事が明確になり、やる気も起こさせます。
その点でとても素晴らしいとは思うのですが、最初からそこに時間を割くのは好ましくないというのが、私の考えです。
「とりあえずやってみる」
これが私が思う目標設定よりも大切だと思う事です。
どんなに素晴らしい目標を立てていても、周りの環境や自分の変化で上手く行かない事は多々あると思います。それでも目標に向かって一新腐乱に突き進んでいく(漫画の主人公のような人)もいるでしょう。
けれど、その人たちは、目標を設定したから頑張っているのか?と思うと疑問が湧くわけです。
まずやってみる → 向いてない → やめる
まずやってみる → 楽しい → 継続 → 問題がある → 目標設定
の順番が正しいと個人的には思ってます。
目標設定では上手く行かない例
私の場合の失敗例と成功例を書きますと。
失敗例
・「部活の目標はベスト8!」→いまいちピンとこず、結局補欠のまま
・「この高校に行こう!」→モチベーションの波が激しく受験落ちる
・「良いところに就職しよう」→ 大してやりたい事じゃ無い事に気づいて辞める
成功例
・「モテそうだからカフェで働く」→大会に出たり資格取ったり、社内初の事にいろいろ挑戦
・「会社で働くのやだなぁ」→フリーランスになって向上心もあり続ける
・「お金欲しいなぁ」→ 営業を闇雲にして段々肌感覚で仕事の取り方がわかる
自分で書いていて、とても頭悪そうな動機で始めてるなーと思いましたが、
私の人生で、何かを達成できたのは、「綺麗な目標」「誰からも支持される目標」ではなく、「モテたい」とか不純な動機でした。
なぜ目標設定は上手く行かないのか
なぜ目標を立ているのに上手く行かないかは、逆にどうやったら上手くいくのかを考えると見えてきます。
心理学的に目標を達成出来るようになるには下記の事が重要だと言われています。
・宣言効果
宣言効果とは、あらかじめ目標を周囲に発表すると、達成率が上がるという心理効果です。
・認知的不調和、一貫性の法則
上記の宣言効果で「他の人に言ったのに、達成できない自分、最悪」と思ってします働きです。
・ホーソン効果
簡単に言うと人から見られていると頑張ってしまう効果です。
フリーランスは特に初めの頃は周りに人がいないと思います。(友人とかでは関心がないので、上記の心理効果はあまり期待できない)
自分一人だけの目標なので、強制力が弱まり、結果途中でやめてしまう結果となります。
目標立てなくて良かった事
私の場合ですが、目標を立てていなくて、良かったなと感じる事が結構あります。
・精神的に楽になる
・発見がある
・思考が柔軟になる
まず、目標に追われる事がないので、楽になります。特に目標を達成できない時に「自分ダメじゃん...」というのから解放されます。
発見があります。一見単純作業でスキルに結びつかなそうな仕事も受けてみる事になります。そこで思いもよらぬ発見があったりします。
例えば「このデザイン嫌いだな」と思う仕事をする事でなぜ自分がそのデザインが嫌いなのかが分かるようになります。
そして思考が柔軟になります。
筋道立てて考えていないので、何かトラブルが起こったり、予定どうりに行かなくても特に慌てる事はありません。
例えば、「デザインの仕事が全然無くなった、じゃあ動画の仕事に切り替えてみよう」のように状況に合わせて柔軟な動きができます。
まとめ
つまり、どのみち最初の方は目標達成するのは難しいから、単純な動機を持って楽しくやりたい事をやった方が良いと言う話です。
目標を設定するのは、自分が継続してそのジャンルに挑戦する覚悟ができてからでも十分だと思っています。
好き勝手にやってみて、そこから学んでいく方が価値があると思うのです。
目標は必要ないと書きましたが、最低限の計画は必要です。
その辺はまた今度書ければと思います。
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