ばあばと行く群馬日帰りツアー:焼まんじゅうと温泉と。
自分が住んでいる土地じゃないと解らない、地域ごとの空気感ってありますよね?
映画、『翔んで埼玉』などでネタになった埼玉県ですが、映画の中でいわれている事は、ほぼ真実として受け止めて問題ないと思います(笑)。
更に、県内でも地域ごとのランク付けも有るのでしょう。
それでいったら、2号の出身地である埼玉北部は、基本的に群馬として他の埼玉県民に扱われるようなエリアです。
実際、文化・風習に関してはその通りなんですけどね。
3人合わせて240歳?
多分最初は6年前。
稲刈りが終わったタイミングのある日曜日。ばあばに頼まれて群馬県にある水沢観音を参拝する事になりました。
温泉地として知られる伊香保にほど近く、最近ではスピリチュアルな面からも人気があるとか。
その年以来、毎年欠かさず参拝に行き、近くの温泉に入って来るというのが年中行事に組み込まれた2号と息子。
ばあばは4人兄弟の末っ子で、兄と2人の姉がいます。
最初の年は、ばあばと長女、翌年には二女も加わり、時にはばあばの同級生など。そして今年も三姉妹のお婆さんを連れて参拝です。
3人合わせて230歳を越えるのは知っていましたが、過去のブログを確認すると今年でジャスト240歳となる平均年齢80歳の高齢者一行で、最高齢の長女ばあばは85歳でした。
そんな群馬日帰りツアーを過去の様子も織り交ぜて振り返ってみます。
焼きまんじゅうと温泉
群馬と聞いて2号の頭に浮かぶのは、焼まんじゅうと温泉。
趣味であるフライフィッシングでも群馬を訪問する事が多いですが、イメージで言えばこの二つ。
焼まんじゅうは、実家周辺でも普通に食べられていて、2号自身も子供の頃から慣れ親しんだ味。
2号の息子も、父の影響でじーじとばあばの家に行くと自分で買いに行くようになった親子でお気に入りの名物です。
甘い味噌ダレの焦げる匂いがたまりません。
そして、見た目ほど重くないのでおやつに最適なのです。
焼まんじゅうに関しては、群馬方面の方が語り出すと長いです(2号もですがw)。
そして、群馬の県内各地にある温泉も有名。
温泉の自然湧出量日本一で、全国的にも有名な草津温泉をはじめ、県内の27市町村で450以上の源泉がある温泉大国。
その中でも伊香保温泉は比較的アクセスが良く、風情もあって日帰りでも十分楽しめる2号の好きな場所。
伊香保と言えば温泉街の階段を思い浮かべる人が多いかもしれません。
2号達も以前は温泉街の共同浴場『石段の湯』を利用していましたが、足腰の弱ったばあば達に合わせ、昨年から車で乗り入れ可能な温泉を利用しています。
今年も水沢観音に行こう
そして今年。
日曜の朝、ブロッコリーの出荷作業を手伝いながら、じーじに『昼の間ばあばの様子を見ていて欲しい』と頼まれました。
それならばと今年も水沢観音に行く事に決めたのです。
ばあばの姉二人に付き添って貰えば、大好きな温泉に入る事も出来そうです。
今年も車中は賑やかですが、以前と違うのは、ばあばの声が少し小さくなり、話す回数が減ったこと。
それでも、ばあばは会話に加わろうと口を開き、姉たちは一生懸命に耳を傾け、言葉を聞き取ろうとしています。
平均年齢80歳の車中でずっと話をしている3人は、知らない人が見れば元気なお婆さん一行なのです。
しかし、往復の車中で話している内容を聞いていた2号は何度こう思ったか分かりません。
その話、さっきしてたよね?
認知症が見られるのはばあばだけですが、最高齢は85歳。
長女発信で始まる会話は、体調の事、近所の知り合いの事、年金の事、今年の米の収穫の事。
全てのテーマで同じ会話を5周はしていた気がします。
その話に答える二人の妹が、後半は回答がシャープになっていく様は愉快でした(笑)。
参拝と温泉からの財布紛失事件です
健康だった頃を含めても、参拝はいつもさらっと終了します。
その後、参道で焼まんじゅうを食べ、今年は利用しない伊香保を抜け、榛名湖に向かいました。
ホテルのレストランで昼食を食べて、日帰り温泉を堪能して満足の3人。夕食前には帰宅すると決めていたので、落ち着いたところで帰宅の準備。
ところがです。
出発直前に「財布が無い」と言い出したばあば。二人の姉ばあばも一緒に探してくれますが、見つかりません。
それでも、ばあばがお金を支払った場所は無いので、無くすことはないだろうと後で探す事にしてそのまま帰宅。
途中で、二人を送り届けて帰り道の買い物時、『上のねーちゃんに財布を預けた』と言い出したばあば。
実家について連絡すれば、確かに大ばあばのカバンに入っていると聞き、翌日じーじと取りに行くと伝えて一安心です。
それから5分。
『ばあばの財布が俺のカバンから出て来たから連絡したんだよ!!』と大ばあばからの電話。
この日の出来事を象徴するような一幕だな、と思う2号でした。
おしまい
過去ツアーの様子とこの日のおまけ
6年も通っていると変わった事、変わらない事が頭に浮かびます。
以前は石段街を上り、食事を取り途中にある公共浴場を利用していましたが、それも難しくなったことは一番大きな違いです。
しかし、いつまでも仲良く、お喋り好きなところは全く変わっていないようです。
来年は難しいかも知れませんが、今年の様子を聞いた2号嫁が『行くなら付き添う』と申し出てくれたので、その場合にはお言葉に甘えようかと思います。
noteで割愛した今年の他の様子と、過去ツアーはこちらでも公開中。
おまけ
以前、別の記事でTwitter(現X)を通して海外の方と時々交流があると書いたことがあります。
この日も、ばあばたちのツアーを投稿し、その中で榛名湖も紹介しました。
すると、フォローし合っているアメリカ人の若者からコメント。
彼が数年前に榛名湖を訪れた際の様子や、「近くのカフェを知っているか」というコメントがありびっくりです(笑)。
日本アニメ(頭文字D)の影響って凄いのね。
完。