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今年4月に70台に拡大 アトランシード

「車両は先行投資。仕事来てからでは遅い」

 ㈱アトランシード(伊藤学明社長、大阪府東大阪市)では病院・施設・企業へ給食の配送をメインに行い、他に食品原材料の冷凍商品の預かりから配送までを受託している。取引先は輸入元業者や商社などの荷主との直接取引のみで、設立から10年で保有車両台数を67台まで増やした。先月に2台納車し、今月1台納車され、今年4月には70台規模に拡大する予定だ。
 伊藤社長は、「車両は先行投資。仕事があるから車を買うのではなく、いつでも対応出来るように準備を怠らない。仕事が来てから車を買うのでは遅い」と話す。
その理由について次のように説明する。
 「トラック1~2台、ドライバーも余裕を持たせておかなければ、営業も強気で行けない。案件が舞い込んで来た際に、今からトラック買っても『納車は何か月も先になります』と言えば、他所へ話しが行ってしまう。
 昨今荷主もコンプラ重視で、きっちり運んでくれる運送会社を選んでいる。ここまで何年もかけて築き上げた信頼の上で話を持って来てくれる。その要求に即座に応えたい」
また、お客さんは直荷中心だが苦労も伴うという。「直荷は安定だ、リスクが少なくて楽だと思われるが、営業マンも雇わなければならないし、前もって何か月もかけて商談からお互いの動きを合わせるために打ち合わせや協議に何度となく出向いたり、こちらから提案したり、労力と時間をかける必要がある」と話す。 
 今年については、「仕事を任せてもらえるだけの関係性を構築し継続する努力を欠かさない。配送範囲も現状維持ではなく、広げていかなければならない。人件費も経費もかかるが、皆と同じ事をしていてはダメ。2025年はさらに攻めて行く」と意気込む。
(2月3日号)

【写真】「攻めるしかない!」と意気込む伊藤社長

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