BCPとアフリカ飢餓救済を両立 秋山逓送
「救缶鳥プロジェクト」に参加
秋山逓送(ていそう)㈱(秋山総一郎社長、和歌山市)は、飢餓に苦しむアフリカの難民に非常食を寄贈する「救缶鳥プロジェクト」にしている。
このプロジェクトは、栃木県那須塩原市のパン屋さん(㈱パン・アキモト)が、災害用備蓄食となる「パンの缶詰」を開発し、被災地支援の取組を続ける中から生まれた。
「パンの缶詰」を、賞味期限を残して回収し、国内外の災害被災地や、食糧難問題を抱える国や地域に届けられる。
「パンの缶詰」は、2食分(200g)のパンが入った『救缶鳥』と、1食分(100g)で少し小さい缶を使った『救缶鳥ジュニア』の2種類。
ともに賞味期限は37か月。『救缶鳥』は購入から2年後、『救缶鳥ジュニア』は2年半後にパン・アキモトが回収して国内の拠点で保管し、食糧難地域の支援に取り組むNGOと連携し、世界各地の支援先に届けられる。
秋山社長は、「南海トラフ地震が今後30年以内に発生する確率が70~80%で、BCP
(事業継続計画)の観点からも『救缶鳥プロジェクト』に賛同させていただいた。飢餓に苦しむ人に寄贈することもでき、従業員も喜んでいる」と話している。(11月20日号)
【写真】パンの缶詰を持つ秋山社長(左)