神社巡りが好きなわたしが、ついに伊勢神宮へ
いつからだろう。
わたしは神社が好きだった。
気が付いたら今まで全国50ヶ所以上の神社を訪れていた。
そんなわたしが初めて伊勢神宮を訪れた。
訪れる前の天気予報では、曇り一色だったのに。
運命のいたずらなのだろうか…伊勢に到着して歩いていると土砂降りに。
彼とわたしと、1本の小さな折り畳み傘をさして伊勢神宮を巡った。
伊勢神宮を訪れる前日、わたしは楽しみが高じて
手書きで伊勢神宮の習わしや巡り方をまとめた。
ここでふと気が付いた。
伊勢神宮って日本一の神様がいるっていうけれど、本当にそんなにすごい神社なのかな。
全国50ヶ所以上の神社を巡って(全然少ないけれど)一応、東京五社を巡って、東京十社もほぼ、ほぼほぼ巡った。
その中には目を見張るほど大きい神社もあったし、肌が震え立つような感動も味わった。
わたし、期待しすぎているかもしれない。
ということで、少しだけ落ち着いて伊勢神宮を訪れることにした。
当日、伊勢駅に到着して伊勢神宮を目指していると、ザーザーと雨が降ってきた。
それでも引き返すことはできないので、伊勢神宮を目指す。
さて、まずは外宮に到着!
神様の住む世界と人の住む世界を結ぶ川と橋。
入り口に川と橋がある神社は、今までたくさんあったけれど、ここまで大きくてそして立派な橋は初めてだった。
雨も降っているので滑らないように気をつけて歩いた。
鳥居をくぐるたび、身震いがした。
怖いものがあるわけでもないのに、わたしが踏み込んで良い世界なのか不安になった。
足元の砂利が一歩一歩踏み込むたびに、大きな音を鳴らした。
伊勢神宮の外宮の最大の見どころ、正宮(しょうぐう)に到着した。
ここで写真をドーンと貼りたかったのだけれど、わたしも彼も写真を撮っていなかった。
この正宮で参拝する時は、お願い事はNG。
日頃の感謝を伝えるのだ。
参拝した時はなんとも思わなかったけれど、今思うと、家族や身近な人みたいに存在する者以外の者に感謝を伝えるって何だか難しいなと思った。
それから
多賀宮(ここからお願い事OK)
(たがのみや)
↓
土宮
(つちのみや)
↓
風宮
(かぜのみや)
の順番に参拝。
この辺りも写真を撮っていなかった。
それだけ彼もわたしも、“そこ”に没頭していたのかもしれない。
無事に外宮を巡り、次は内宮。
外宮からバスで向かった。
外宮の前に猿田彦神社やおかげ横丁を訪れたけれど今回の記事では割愛。また別記事で書きます。
内宮の入り口に到着。
内宮は外宮とは逆の右側通行。
前日に調べたことを彼に自信満々に伝えるわたし。
進んでいくとだんだんと緑が深くなっていった。
この辺りで、わたしは雨が降っていて良かったと思った。たくさんの緑が、雨を凌いでくれたのだ。
雨が降っていなかったら気がついていなかった、自然のパワー。
それに、雨という環境が人生初の伊勢神宮を忘れられないものにしてくれた。
旅行前日に書いた巡り方では、正宮の前に滝祭神(たきまつりのかみ)にご挨拶をする予定だったけれど、抜かしてしまったようだ。
なので早速、内宮の正宮に到着した。
雨でもやはり人は多かった。
なんとなく、みんな息を呑んで巡っている気がした。地元の方ではなく、全国各地からここへはるばるやってきたという感じだ。
正宮でもとことん感謝を伝えた。
それから
荒祭宮(ここからお願い事OK)
(あらまつりのみや)
↓
風日祈宮
(かざひのみや)
という順番で巡ったのだった。
伊勢神宮を訪れてから約3週間がたった。
今わたしに問いてみる。
「日本一の神様、どうだった?」
まずは、神社の規模、迫力がすごかった。ため息が出てしまうほど、圧倒された。それから、言葉では言い表せない、オーラが漂っていた。
足を踏み込む度、緊張感が高まるのは、神社巡りをしていてもここが初めてだった。
その中でもわたしが一番強く心に残っているのが、感謝だ。
旅行雑誌でここでは願い事ではなくて、感謝を伝えましょうって何度も書いてあって、だから間違えないように気を付けて感謝を伝えた。
パートナーのこと、家族のこと、仕事の事…
こうやって書いていても、やはり伊勢神宮で伝えた感謝は忘れられない。
わたしはこんなにたくさんの感謝の中で生かされているんだと思った。
日々、わたしの生活を支えてくれるパートナーや友人への感謝。
すこしおせっかいな時もあるけれど、見守ってくれる両親への感謝。
キャリアの無いわたしでも必要としてくれる職場の人たちへの感謝。
こうやって旅行ができること、当たり前のように、日々生きていること。こんなにも感謝で溢れたのは、伊勢神宮が初めてだった。
やっぱり伊勢神宮は日本一の神様がいて、日本一の場所だったんだ。
この記事を読んでくださったみなさまにも…
最後までお読みいただきありがとうございます!
おしまい。