キャリアの棚卸しをする方法とは?7つのステップから考えよう!
キャリアの棚卸で今後の方向性を自身の仕事(業務)や経験から、今後のキャリアの方向性や目標を決める上で「キャリアの棚卸し」をすることは有意義なことです。今までの職歴やスキル、経験や、実績を洗い出すことで自分のできることやこれからやりたいこと、目指す方向性を明確化させることができます。
キャリアの棚卸しができていないと、転職活動の際に「どんな会社に入りたいのかわからなくなった」「気がつけば、内定を取ることが目的になってしまっていた」と混乱してしまう可能性があります。転職しなくても仕事人生の中で何のために働いているのか目的を見失ってしまうこともあるでしょう。
海外では職務が明確であるためキャリアの上での目標が立てやすいですが、日本では職能が評価され、総合職採用で様々な業務を経験したけれど自分の強みが分からない、何をしたらよいのかわからないという方は少なくありません。今後のキャリアに悩みがある時に自己分析方法の一つとして「キャリアの棚卸し」をおすすめします。
自分自身の職業人生に向き合って考えることで、今後のキャリアの方向性や目標を立てることができ、転職活動時にはもちろんのこと、転職する気がなくとも自分の価値観を確かめる上で非常に有意義です。
キャリアの棚卸しを行うことで得られるアウトプットこれまでのキャリアで自分がやってきたことを洗い出し、やってきたことのポイントごとにその時自分はどう感じたか、何にやりがいを感じたか、またどんなことにネガティブな感情をいだいたかなどを分析し、自分の価値観が見えてくることで今後のキャリアにおける目標や理想像が浮かび上がってきます。
キャリアの棚卸しのやり方とは
キャリアの棚卸しのやり方として、7つのステップがあります。
1.関わった業務を客観的かつ具体的に網羅する
経験年数ではなく、具体的にどんな業務を行ったのかに着目しましょう。経験年数だけでは、具体的に自分が何を考え、どう行動して、行動してみてどう思ったか、どういう影響が起こったかなどを読み取ることができません。
時系列で、「時期」「会社」「部署」「業務内容」「扱った商品・サービス」「目標」「成果」「工夫したこと」など出来る限り出してみましょう。
2.取り組んだ業務で、自分にとっての満足感、重要感で重みづけをする
それぞれの業務について好き・嫌いや得意・不得意などの主観情報を付与していきます。
働いた会社にとっての貢献度である必要はなく、自分にはすごく満足感が高かった、という点でチェックしましょう。
A~Dの評価でアルファベットを用いて、最も高ければAなどとする。
A 経営者への求人インタビュー
B 新規開拓営業の商談
C 求人票の作成
D 社内でのミーティング
棚卸しで書き出した業務内容に印をつけていくと、自分がどういう業務に対してポジティブでいられるかを浮かび上がらせ、 自分の得意なことをはっきりさせることができます。
3.共通点を列挙する
それぞれの業務に対しての自分の主観情報で共通しているところを見つけ出すことで自分の行動や思考の傾向がわかります。
4.自分の強みを言語化する
なんとなく頭の中で理解することで終わらずに、きちんと言葉にして書き留めることでより具体化していきましょう。うまく言語化できない場合は以下のキーワードを参考に当てはまるものを選ぶ方法もあります。
他人に関わる力
親しみやすさ/ 気配り・ホスピタリティ/ チャーム(可愛がられる要素)/ 素直さ/ 誠実さ / 真面目さ/ 約束を守る/ 協調性・チームワーク力/ 指導・育成力/ 働きかける力(巻き込み力)/ わかりや すく伝える力/ 傾聴力/ プレゼンテーション力/ 理解力/ 調整・交渉力
自分に関わる力
決められたことをやり抜く力/ 忍耐力/ 継続力/ 粘り強さ/ 実行力 / 活動意欲/ 集中力/ ストレス耐性/ 主体性(自分で考え行動できる力)/ 挑戦心・チャレンジ精神/ 改善・成長意欲/ 前向き志向/ 学ぶ姿勢/ 度胸・本番に強い/ 感情をコントロールする力/ タフさ(精神力)/ 使命感・責任感/ 目標指向性・達成意欲/ パッション(情熱)/ 探究心/ どんな仕事でも面白みを見つける好奇心/ 変化対応力・柔軟性
課題に対する力
論理的思考力/ 物事の本質を突き止める力/ 課題発見力/ 企画力/ 計画力/ 想像力/ 提案力/分析力/ 広い視点で捉える力/ 正確性/ スピード/ PCスキル/ 文章作成力/ 計算能力
5.具体的なエピソードを交えて整理する
職務経歴書にまとめる時に役立つ。具体的なエピソードを挙げることでより深く掘り下げられます。以下の3つをポイントにして、エピソードを出してみましょう。
・大切にしていること、こだわり
・それを裏付ける具体的なエピソード
・得られた学びと成果
6.経験業務を大分類・中分類・小分類にわける
小分類については箇条書きで具体的に職務を洗い出していきます。分類化していないと、整理しにくくなってしまうためです。
7.自律的に行動したキャリアと、組織から指示のあったキャリアを分ける自律的に行動したキャリアからは自分が本能的に動いてしまうことが浮かび上がります。
組織から指示のあったキャリアは自分が周囲から何を期待されているかや自分では気づいていない向いていることなどが顕在化するため、分けて掘り下げてみると良いでしょう。
キャリアの棚卸しを行い一度まとめてみましょう
キャリアの棚卸しは一度やっておけば、次回以降はまた0からやり直しせずにすみ、追加して実施できます。最初に丁寧にやっておくことで、定期的に実施しやすくなるでしょう。
最後に
今後の働き方にも影響を与えるので、キャリアの棚卸しを一度もやったことがなければ、この機会にやってみませんか?
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