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大切なものをくれた本~我が心の「ドラえもん」~

こんばんは。

大雨に見舞われている地域はさらに拡大し、北日本も安心できない状況です。

こんなに長雨になるとは誰しも予想していなかったかもしれません。

住宅や健康に加えて、農作物の生育にも影響が出そうで心配ですね。

皆さま、くれぐれも命を守る行動を。

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今回は、本のお話。

今や紙ではなくスマートフォンやタブレットなど、電子書籍もかなり一般化してきていますが、媒体は何であれ「本」を読んで成長してきたという人は多いのではないでしょうか。

小説であれエッセーであれ、漫画であれ。

そこにはたくさんの「大切なもの」が詰まっています。

私もまた、本から大切なものをたくさん受け取ってきました。

その中の一つが「大長編ドラえもん」シリーズです。

特に大好きな「のび太の日本誕生」について、今夜はお話します。

※ネタばれを含みます。ご注意ください!

※トップの画像は「J. S. Klingemann」さんによるPixabayからの画像です

1、「大長編 ドラえもん」とは
2、「のび太の日本誕生」あらすじ
3、見どころ
4、心に響く名場面
5、大好き!「ひみつ道具」


1、「大長編ドラえもん」とは

「大長編ドラえもん」といえば映画作品とセット!という人もおられるのではないでしょうか。そうです。まさに映画を意識して作られたのが「大長編」シリーズ。

第1作となる「のび太の恐竜」は、「ドラえもん」の作者である藤子F先生が1975年に短編として一度発表。その後人気が出て映画製作が決まり、改めて映画原作としての長編に書き直したものが「大長編 のび太の恐竜」となったのだそうです。

のび太とドラえもんを中心に、しずかちゃんやジャイアン、スネ夫との友情を、日常の中で描く本編とは若干趣きが異なり、大長編シリーズは未知なる世界への壮大な「冒険」をテーマに、5人の成長が描かれます。じっくりと彼らの良さを知ることのできる魅力の詰まった作品群なのです。

そして、これはドラえもんファンなら誰もが気づいていることですが…

大長編になると、なぜかわがままでいじめっ子のジャイアンが男気溢れる正義のヒーローになるのです(笑)✨ジャイアンファンには必見のシリーズともいえましょう。

その後、映画効果も相まって、原作漫画も多くのファンを獲得してきた大長編シリーズ。しかし、藤子F先生は第17作の「のび太のねじ巻き都市冒険記」を執筆途中で逝去され、この作品が遺作となりました。

その後、意志を受け継いだ藤子・F・不二雄プロが24作までを製作し、現在のところは終了となっています。


2、「のび太の日本誕生」あらすじ

毎日学校でも家でも怒られてばかりののび太。ついに「家出してやる!」と決心します。でも、ドラえもんをはじめいつもの4人は「無駄無駄」「できっこない」と相手にしません。そこでのび太は、ドラえもんのひみつ道具をこっそり拝借して新生活を始めます。

ですが、どこもかしこも実は誰かの土地なので、住める場所が見つかりません。ほかの4人もまた家にいられない事情ができて、結局全員家出を決意します。場所を求めた彼らは、のび太のアイデアでまだ誰のものでもない「大昔の日本」を家出先にとひらめき、早速出発します。

ところが、いつもは順調なはずのタイムマシン。このときは突然、「謎の渦」へと巻き込まれそうに!

何とか無事に7万年前の日本へ辿り着き、住居を作り、食物や植物を育てながら思い思いの生活を満喫する5人。のび太は「動物遺伝子アンプル」を使って不思議な動物たち「ペガ」「グリ」「ドラコ」という三匹のペットも誕生させ、ご満悦です。

一度元の世界へ戻った5人ですが、なんと原始人の少年が現代に来ていることを知ります。少年はヒカリ族の少年・ククル。ククルは、自分の住んでいるあたりはクラヤミ族という謎の部族に度々襲われていること、そしてククルの住むヒカリ族の村がついさっきクラヤミ族に襲われ、家族や村人がさらわれたこと。さらにクラヤミ族には「不死身の精霊王」を名乗る呪術師「ギガゾンビ」という人物が背後にいて、強大な力を持っているとのことなどをのび太たちに伝えます。

その話を聞いた5人は、ククルの家族を救うため、そしてやっと手に入れた自分たちの世界を守るために、大昔の日本に向かうことを決意します。

果たして、ククルの家族を助け出すことができるのか。大昔の日本を救うことはできるのか―。


3、見どころ

そうですね。

私は全作品の中でもこの「日本誕生」が大好きで、見どころにしたいところはたくさんあるのですが…

一つだけというならば、物語の終わり、太古の日本をのび太たちが離れる場面でしょうか。

ククルとの別れの際、後の世の歴史が変わってしまわないようにと、ククルたち太古の人々の記憶はすべて消されることになります。のび太たちとの命をかけて育んだ友情の記憶とともに。それを悲しみつつも受け入れることで、のび太たちは一つ、大人になったのだと思います。

そしてのび太はもう一つの別れを経験します。「ペガ」はペガサス、「グリ」はグリフォン、「ドラコ」はドラゴンと、その名の通り空想上の動物。のび太にとっては、自分が生み出し、ミルクを与えて大切に育ててきた子どもたちです。でも、存在しない動物を現代に連れ帰るわけにはいきません。

ペガたちは未来の「空想動物サファリパーク」に送られることになります。「絶対に連れて帰る」と号泣しながらタイムパトロールのマシンに縋りつくのび太。のび太から離れようとしないペガたち。この作品を観た人の感想でも、グッと心に残った名場面の一つとして挙げられています。

最終的に、未来に行けば会えるということでなんとか納得するのび太。ここで彼は、歴史や生き物の摂理を曲げることの重大さを、重ねて知ることになったのではないでしょうか。

そしてこれらの場面を通して、「自然の摂理は決して侵してはならない領分」だということを、この作品は私たちにまでもやさしく教え諭してくれているのです。

クローンが現実のものとなり、生物の遺伝子操作に関する技術はますます向上していくのでしょう。しかし、新たな命を生み出すその理由を深く追求し、正しく技術を使うこと。難しくもありますが、私たちが決して逃げてはならない課題だと思います。

「大長編ドラえもん」シリーズは、各作品とも本当に見どころたくさん。子ども向けの作品ではありますが、大人にこそ必要な教訓にあふれているんですよね。だからこそ愛され続けているのでしょう。


5、大好き!「ひみつ道具」

さて最後に、私が大好きな、この作品独自の「ひみつ道具」をご紹介します♪

それは…「畑のレストラン」✨

一見ただの「カブ」なのですが、もも、またはお尻のようなかわいい割れ目(んん?なんだか変な表現になってしまいました💧)をぱかっと開くと、中にはカレーライスやらスパゲッティ、カツ丼などがほかほかに出来上がって入っているのです!

食べたいメニューを注文するだけで料理が出てくるひみつ道具といえば、ほかにも「グルメテーブルかけ」なんかもありますが、ロマンが違います✨

「料理のたね」なるものを土に植えるだけで出来上がるのですが、「スパゲッティ」「カツ丼」などと木の看板で畑を仕切ったあの光景の面白さも秀逸だと思います。

しかしながら、いったいどんな仕組みなのか見当もつきませんよね(笑)。

ちなみに、プラスチック製のカブの中にメニューを入れたものが、神奈川県川崎市にある「藤子・F・不二雄ミュージアム」で提供されているそうです。また、ちまたでは大きなカブの中に料理を入れてリアル「畑のレストラン」に挑戦している人の画像も出てきます✨

私も今度試作してみます~!

でも、名品「ハンバーガーセット」(ポテトとコーラまで付いている)は、再現が難しそうですよね。だって、カブの中にコーラを入れるわけですから…(笑)。

それでは、今回はここまで。本のお話も今後増やしていきます。

よろしければお付き合いください♪


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