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ツチグリ(羽根つきキノコ)

いつも行く山のお寺の本堂に続く道の崖下で、今日、こんなものを見つけました。

剥いたミカンか、羽根つきの羽根のようですが・・・

実はこれ「ツチグリ(土栗)」という名前のキノコの仲間です。

雨粒があたったり、動物が踏んだりすると、丸い袋の真ん中の穴から胞子がホコリのように飛び出します。

でも、乾燥している時は、白いひび割れた模様のところ(外皮なんです)が、蓮の花のように閉じて、真ん中の丸い茶色い袋を包みこみ、ボールのようになってしまいます。

そのためツチグリのことを「星型の湿度計」とか、「キノコの晴雨計」呼ぶんだそうです。

おそらく、昨日と一昨日の雨で、このツチグリは湿気を感じ、外皮を開いたのだと思います。

ツチグリは、春から秋にかけて見られますが、秋の一番遅くに発生した個体は、そのまま外皮に包まれた状態で冬まで成長し、このように雨の日が続くと、やっと外皮を開いて胞子を飛ばすようです。

雨の時に胞子を飛ばすのは、そのほうが胞子が活動しやすいからだそうです。


しばらくキノコを見ていなかったので、久しぶりに会えて嬉しかったです。