アナログレコード盤から音を拾い上げるという行為
レコード盤をセットして聴き始めた時に、インダストリアルデザインに通じるものをふと感じたことを語ろうと思う。
ビニール素材に強い圧縮をかけて音の溝を押し付けて刻むという、今となってはとても情緒深い手法で音を記憶する。縁から中心に向かって途切れることなく繋がった、一本の極こまかい溝に音が刻まれているということ自体に驚きを覚えるが、その溝をトレースすることで、盤に記憶された音を拾い上げて音楽として聞かせてくれるのだ。
音が刻まれたレコード盤は実体を伴うモノとして存在し、音を拾い