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『いくら崩しても資産は減らないのかを検証(米国株運用編)』


ある程度の資産を作ったのちに、最終的には資産を取り崩すと思います。では、資産の何%ずつ取り崩せばいいのかを株式で運用していて取り崩した場合と、現金で取り崩したを検証してみました。

(条件)
○老後に5000万円を作れたと仮定
○約30年間取り崩す
○現金で一定額を取り崩す場合と株式で運用しながら、資産の○%を定期的に取り崩す場合を検証
○騰落率は米国ETFのSPYの騰落率のデータを使用

(仮説)
アメリカのトリニティ大学の結果では、米国株は、年4%で取り崩しても資産は減らない。
従って
→5%以上の取り崩しでは資産5000万円は、30年後には尽きてしまう


(結果)
○過去SPYの騰落率から出した結果では、年7%までの切り崩しならば、資産は減少しなかった。
○4%(年160万円、税金計算済み)の切り崩しならば、資産は2.6倍の1.33億円になった。
○資産の総受け取り額は、30年で、4%は、1.8億円にもなった。
○現金の場合、年167万円を受けとると、約30年後には、資産は0になった。

(考察)
○過去の騰落率から考えると、年7%までの切り崩しは資産を減少させない。
○しかし、総資産を考えると、切り崩しを少なくし、多くを株式運用にあてた方が最大化しやすい。
○データには、インフレ率を加味していない。仮に2%のインフレを加味すると約4~5%の切り崩しが現実的な可能性がある。
○また騰落率は過去のデータであり、未来を保証しない、従って米国株で運用しながら、4%の取り崩しは資産を減らさないという観点では、良いメルクマールになる可能性がある。
○過去の騰落率を考えると、現在の生活を充実させたい場合は、10%の取り崩しなども現実的には有りだと考える。
○現金のみの取り崩しはかなりパフォーマンスが悪いため、再考の余地がある。
○5000万円の資産を作り、広く分散した投資をすれば、老後の年金+αには、十分過ぎる可能性がある。

以上

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