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キリエのうた感想文

#ネタバレ です
抱えきれない感情殴り書き用

以下感想。ネタバレを全く気にせず書きます。

希→キリエ
キリエはギリシャ語で“主よ”また、キリエ・エレイソン=憐れみの歌
路花→ルカ
キリスト教徒のおうち
男性が存在しないおうち
神社には行ったことがなかったキリエ
フォトブックに書かれた「鳥居をくぐるのを躊躇するキリエ」というト書き

ルカは気にしない
きっと、あまり覚えていない
異邦人(歌)は覚えているのにね
教会の讃美歌に救われたのにね

田舎特有の空気感、たいして好きじゃなかったのに押し切られる夏彦
あるある、わかる

完全に“失敗”して、どうしていいかわからなくて誰にも相談できなくて
悩んで、多分絶対、そのまま連絡取れない人になろうとしていた夏彦(実際は地元の病院だから無理だけど)
オジの跡を継がなければならないプレッシャーと、一人、誰にも言えない秘密を抱えてしまった地震以降と、彼にとってどちらが重かったのか

キリエ(路花)は、本当のことを知らないまま夏彦を慕い続けている
慕う?頼る?なんなんだろう

未成年ゆえ、未成年の女児と血縁のない男性ゆえの「迷惑」を何度も経験して、一緒にいたいと考えるだけで相手を不幸にしてしまうと思い込んでしまったキリエ
ひとところにとどまることを恐れているキリエ

福祉システムだからしょうがない
しょうがないけど、路花にとっては大人は敵だったんじゃないかな

3代続くスナックの4代目ママさんになることを拒否したマオリ
女を使って生きることを嫌ったはずなのに、結局そうすることでしか生きられなかった
本当の自分はどこにいるんだろう

キリエ(ルカ)は記憶が曖昧だから津波のことも覚えていない
気になったことは、全部劇中で回収してくれた

公園の使用許可取ってるんだか取らなかったんだかわからないけど令和のルール違反の仕方がかわいい
でも、しっかり岩井俊二

風琴くん以外は、ほんと胡散くさい
岩井作品に登場する男性は、すべからくひどい



姿を消したフィアンセを捜し続ける夏彦が探す“キリエ”は、誰だろう

夏彦はさ、あの秘密をフミには話したけれど
たぶんこれから一生誰にも言わずに一人で抱えて生きていくんだよね
キリエと関われば関わるほど重くなる罪悪感やうしろめたさと同時に、キリエと関わることで贖罪したいという気持ちもあるんだと思う

なんていう複雑な感情

キリエと夏彦との間にある感情は、なんなんだろう
壮大な“愛”の物語
それは、愛?呪い?

SNSで発信を続ける夏彦はルカからの、そしてキリエからの連絡を待っている
夏彦が牧場で働くようになるまでにどんなやり取りがあったのだろうということも考える
震災がなかったら、それはそれで彼の人生は“壊れて”いたのだろうか


小説読んだら、また観に行こう

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