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原口一博『日本独立!』試し読み
「アメリカの世紀」は終わる?
世界情勢は様変わりする?
軍事と金融、医療を牛耳るグローバリストとの戦い。“新型コロナワクチンやエネルギー問題”で、世界を支配する勢力の動向を見通す。核兵器の使用否定・廃絶論を、日本の原爆投下に遡って展開!戦後日本史——アメリカの「戦争屋」に従属した80年を振り返る。
この記事では2024年12月2日刊行の、原口一博・著『日本独立!』より「はじめに」を全文公開いたします。
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はじめに
2024年10月1日、石破茂氏が総理となり、たったの9日後に衆議院解散をしました。嵐のような総選挙が終わり1週間が経ったところで、いまこの文章を書いています。私は、おかげさまで10期目の当選を果たすことができました。応援していただいた皆様には心より感謝を申し上げます。
今回の総選挙では、主権者の投票の権利が大きく奪われました。準備期間もなければ、告知期間もありませんでした。石破内閣が開いた第214回国会臨時会において私は、25本の質問主意書を提出しました。せめてこれぐらいは答えるだろうと、安全保障、外交、歴史、それからレプリコンワクチンについても質問をしたのですが、「回答に至らず」ということで非常に残念な思いをしました。
総選挙の結果、自公政権は2009年の民主党の政権交代以来、15年ぶりに過半数割れとなりましたが、だからといって立憲民主党が勝ったかというと、そうともいえません。確かに50議席ほどは増えましたが、自民党の小選挙区の票数が600万票以上落ちているなかで、立憲民主党も150万以上の票を落としているのです。これでは、実質負けだと思います。
この後、政権交代になるのか、それとも少数内閣で行くのか、連立があるのか、現時点ではまったく読めません。2日後にはアメリカ大統領選挙が迫っています。トランプ氏が優勢ということで、トリプルレッドという言葉が使われています。つまり、大統領と上下院、すべてが共和党になるということです。そうなれば歴史的にも、実にグローバリストの負けといえる世界の状況でしょう(アメリカ大統領選挙後の私見は、あとがきで述べます)。
2023年には、BRICSのGDPがG7を上回り、2024年に入るとBRICSはますます拡大、日本人が知らないところで世界は大きな変革期にあります。20世紀から21世紀にかけては、どれだけ世界中の無辜の市民、国民が殺害されたかわかりません。まさに血生臭い時代が終わりを告げようとしています。ウクライナ戦争、中東戦争……このまま行けば、あらゆる戦争を仕掛けてきたディープステート側の負けで終わるのだと思います。
日本はどうでしょうか。柵の中の羊が下を向いて、ただただひたすら搾り取られているという状況が続いていると思います。しかも、自分たちが柵の中に囲われていることも、羊のように搾り取られていることも、わかっていない人が多数です。国会議員でさえも下を向いている。ひたすら、“今だけ金だけ自分だけ”の利権に走り、日本を売りまくっている状況といえるでしょう。
国民はひたすら税と社会保険料で搾り取られ、搾り取られるだけではなく、新型コロナワクチンの件ではモルモットにまでされている。この状況に立ち上がらない国会議員がいたとしたら、それはタダ飯喰らいであり、売国奴と言われても仕方がないと思います。ただ、この本を読み進めるうちにわかってくると思います。私の援軍の方々、国会議員、ゆうこく連合の皆さん、多くの心ある方々が立ち上がり、横に連帯し、声を上げ行動に移されようとしています。
本書『日本独立!』の中で私が訴えることは、ひとえに「主権の回復」ということであります。戦後80年が経つなかで、日本の傀儡政権が国民の知らぬところで密約を結び、わが国を売ってきたのです。その者たちを日本では保守本流と呼んできたわけですが、とんでもない売国者ともいえるでしょう。「拝米保守」「従米保守」という言葉がこの頃は多くの人々に認知され始めてきています。
この本を読まれた皆さんに私は、「独立自尊の日本を取り返す」という1本の線を貫く強いメッセージを伝えたいのです。日本は一見独立国のように見えますが、政治の世界ではずっと、戦争屋の傀儡、戦争屋の下僕、戦争屋の手下であり、手下であればあるほど長期政権が続きました。そのことに気づいて欲しいのです。
国を取り戻すことができるのは国民だけです。我々国会議員がどんなに騒ごうが、国民が知らんぷりしていたら絶対に変わることはありません。政党もメルトダウンして体を成していません。自民党も野党も、ディープステートの手下、グローバル資本の手下、それらが混ざり合い染み付いているのです。
だから私は、ゆうこく連合という組織を作り、【日本独立】【日本再興】【日本救世】この3つの理念のもとに、草の根の団体をネット上で広げているのです。今回の総選挙前には、289の小選挙区のすべてに世話人が立ち、3つの理念に沿う候補者を紐付けしました。また、私のSNSでは毎朝5時から勉強会の場、学びの場を作っています。
今回多くの仲間が国会に戻ってきました。時が経つにつれその成果が、皆さんの目にも映ってくると思います。そしてどうぞ皆さんもこの運動に加わってください。「柵の中の搾り取られるだけの羊はもうやめよう」と隣の人にも伝えてください。私たちはいよいよ行動しなければならないのです。
歴史を振り返れば、聖徳太子の十七条憲法には、「和をもって尊しとなす」という名文があります。それは「寛容と挑戦」であり、そして「大和心」です。この「大和心」をもとに国民が立ち上がることが重要です。日本の歴史はいつの世も民草から変わっていくのです。どこかの政党が変えたり、どこかの権力者が変えるものではありません。つまり私が挑戦していることは、この令和の時代において、「もう1度日本を取り返す」ということなのです。
『日本独立!』の中にはいくつもの資料や考え方のヒントが含まれています。そして最後のあとがきでは今後の方向性、つまり光の差す方向へ向かおうということを述べています。ひとつの巨大な資本、巨大な戦争屋、それらが一方的に抑圧する時代は終わりを迎えつつあります。これからはそれぞれの国の歴史や風土を尊重する、多元的価値観の時代に移りつつあります。
ところが、その時代の一番後ろに取り残されているのが日本なのです。今の日本は、バイデン政権のようなアメリカの戦争屋の真下にいて、その支配のなかにあるわけです。しかし私たちは、それを良しとはしません。強く立ち向かっていきましょう。そして明るく暖かい学びの場をたくさん作っていきたいと思っています。
特定の反社会的な宗教団体が「お布施をしないと不幸になるぞ」と脅しますが、これまでの日本はあれと同じです。例えば、実用性に疑問符のつく軍備増強のための装備品(アメリカのお古)を買わないと防衛にならないぞと脅され、搾り取られていたのです。日本の拝米保守の識者たちは「日本を巡る安全保障環境は厳しさを増す」と枕詞のように言いますが、そういう人たちを信じないでください。
これはつまり“外交に失敗している”ということを物語っています。「脅威」とは《能力×意思》です。相手にその意思を持たせなければ、どれだけ強力な極超音速ミサイルを持っていたとしても、私たちには脅威ではないのです。どうぞそのことに気づいてください。真の独立をしなければ、まともな外交もできないのが現実です。
本書はどの章から読んでも、完結できるように書いたつもりです。また、時代を作っていく指針、学びの場となるよう書きました。皆さんの議論のきっかけとなることを願っています。それから私は、18歳から29歳までの方々に対して、私が松下幸之助先生や、末次一郎先生、そして稲盛和夫先生に教えていただいたように、学びの場を提供しています。どうぞ「原口一博政治大学校」にも、アクセスをされてみてください。日本を取り返しましょう。日本を独立自尊の「日出る国・日本」に変えていきましょう。それを一緒にできる同志に、本書を捧げます。
2024年11月3日 原口一博
お読みいただきありがとうございました。
続きはぜひ本書でお楽しみください!
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\ 2024年12月2日発売!/
原口一博 著
『日本独立!』
〈目次〉
第1章 「日本独立」を考え、実行する前に
第2章 日本が「独立国」とはいえない理由
日米同盟と傀儡政権
第3章 独立国として生きるための戦略
第4章 独立国として生きるための日本人論
第5章 隠されたヒバクシャ
ALPS処理水と原爆、残留放射線と内部被爆の罪
第6章 石破総理は何故筋を違えたのか
【電子書籍】は、Amazon Kindle版が
12月2日頃より配信されます
【書店店頭】では12月4日頃より
順次発売となります
原口一博(はらぐち・かずひろ)
佐賀県佐賀市生まれ、東京大学文学部心理学科卒業。元総務大臣、元地域主権改革担当大臣。佐賀1区選出衆議院議員。当選10回。立憲民主党。衆議院総務委員長、決算行政監視委員長等歴任。著書に『ガンになった原口一博が気付いたこと(吉野敏明氏との共著)』、『プランデミック戦争』(以上、青林堂)など多数。SNSでは党派を超えた主張を繰り広げ、常に話題の的となっている。YouTubeチャンネルは登録者数13.6万人。