辞書の生き物 #384 ヒラメ筋
ヒラメ筋
足の膝下にあり、腓腹筋(ひふくきん)と合わせて「ふくらはぎ」を作っている筋肉で、その端は「アキレス腱」になります。
名前の由来は、その形が魚の「ヒラメ」に似ていることからとのことですが、実はフランス料理の食材になっている「舌平目:シタビラメ」に似ていたからだとか。
そして、この「舌平目」はヒラメではなくカレイの仲間です。
「舌平目筋」もしくは「カレイ筋」と呼ばれていたかもですが、当時の人もヒラメとカレイの区別がつかなかったのかもしれません。
ちなみに「左ヒラメに右カレイ」が一般的な区別の仕方ですが、この法則に合わない種類もいますので要注意です。
人間に600以上あるという筋肉の中で、カタカナで書く筋肉は「ヒラメ筋」だけだそうです。
「ふくらはぎ」の名前は、ふっくら膨らんでいる「はぎ」という意味で、「はぎ」は元々は「脛:すね」の意味を持っていました。
また、「ふくらはぎ」は「こむら」や「こぶら」とも呼ばれていたことから、ふくらはぎの筋肉が痙攣する症状を、「こむらがえり」と言います。関西では「こぶらがえり」だそうです。