猫撫で声:ネコなでごえ #150 辞書の生き物
ネコなで声
ネコはあごの下など撫でられるとゴロゴロと喉を鳴らしますが、そのように相手の機嫌を取るためのやさしく甘えたこびる声のことです。女性がおねだりする際の声のトーンでしょうか。
逆に、人がネコをかわいがろうとして呼びかける優しい声のこともこう呼びます。少しキーが高い声になります。
ネコは発情期などメス猫にアピールする際は、もっと低く力強い鳴き声になりますので、ネコなで声はネコが撫でられて出す声と言うよりは、人が甘えて使う声のことになります。
ネコには人と同じ声帯はなく、喉にある特殊な構造のおかげで「ニャー」と鳴けるようですが、ライオンのように「ガオー」とは吠えません。
チーターなどネコ科の中型動物ではゴロゴロという喉慣らしが確認されていますが、ライオンなど大型動物も行うのかはまだはっきりしていないようです。
アフリカで野生のライオンを育てた夫婦の実話「野生のエルザ」のライオンは、夫婦には安心してゴロゴロ喉を鳴らしていたのではと思います。