鶴の片足立ち #56 辞書の生き物
ツルの片足立ち
ツルやフラミンゴが片足立ちしている姿を見たことがあると思います。
足の長い彼らだけでなく、スズメなどの鳥も時々片足を上げているようです。さらに彼らは片足立ちの状態で眠っていもます。
私など目を閉じての片足立ちでは1分も立っていられませんから、脱帽です。
ツルなどが雪の中で片足立ちしているのは、両足で立つより片足の方が体の熱を逃さないからとされています。足だけでなく、少しでも寒さをしのごうと頭も背中の羽根の中に埋めています。
地面に付いている方の足だけが冷えすぎないよう、片足立ちする足は時々入れ替えています。また、彼らの足の動脈と静脈は近い位置に網目状に張り巡らされていて、逆方向に流れています。そのことで、冷たくなった静脈血が動脈血で温められ、身体に冷たい血が戻っていかない特殊な構造となっています。
丹頂鶴:タンチョウヅル
タンチョウヅルは釧路湿原で主に越冬していますが、どうせ冬を越すならもっと暖かい地域を選べば良かったのにと思ってしまいます。
ナベヅルは鹿児島県の出水市で越冬し、その数は1万羽を超えるとか。最初に越冬地を決めたご先祖様次第なのでしょうか。