辞書の生き物 #303 登龍門:とうりゅうもん
登龍門
出世やキャリアアップに必要な試験や試練を指す言葉です。
昔、中国の黄河上流に「龍門」と呼ばれる急流があり、ここを登り、乗り越えられた鯉は龍に化するという言い伝えがあり、立身出世につながる難しい関門や試験という意味で使われるようになりました。
特に中国では、優秀な官吏を登用するための難関試験である「科挙」が登龍門の代名詞になっていたようです。
いまの日本では、大学入試やキャリアアップの資格試験、会社員なら社内の昇格試験などが登竜門になるでしょうか。
楽天や資生堂、ユニクロなど、社内の公用語を英語にしているようですので、TOEICの点数は登龍門になっているかもです。