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一斑を見て全豹を知る:いっぱんをみてぜんぴょうをしる #238 辞書の生き物
一斑を見て全豹を知る
物事の一部分だけを見てその全体を推し量ることのたとえで、一部を見て全体がわかる意味ではなく、見識が狭いことを表す四字熟語です。
細い管から覗いて見えた豹 (ひょう)のひとつの斑点から、その豹の全体像を想像する様子を表したのもですが、豹の模様ひとつから、全体像を正しく理解するのは不可能です。
「一斑を見て全豹を卜 (ぼく)す」の形で使われることもあります。
「卜 (ぼく)す」は、占う意味がありますが、(占って)判断する、という意味で使われています。
「一を聞いて十を知る」という慣用句があります。これは、物事の一部を聞いただけで全体が理解できるほど聡明だという意味ですが、凡人は「一斑を見て全豹を知る」どまりで、足元にも及びませんね。