辞書の生き物 #376 蚊食鳥:かくいどり
蚊食鳥
読んで字のごとく、「蚊を食べる鳥」の事ですが、実際は鳥ではなく哺乳類の「蝙蝠:コウモリ」の別名です。
コウモリは、夜に飛び回り蚊などの虫を食べています。
一晩で500匹の蚊を食べるとも言われており、蚊をたくさん食べる飛び回る生き物として「蚊食鳥」と呼ばれるようになりました。
コウモリは洞窟などにさかさまにぶら下がっているイメージですが、彼らは糞(ふん)をする際には、顔にかからないよう身体の体勢を変えています。
コウモリがいる洞窟の下には彼らの糞が溜まっており、その糞は洞窟内にいる虫などのエサになり、エサが少ない洞窟での生態系の維持につながっています。
また、その糞にはリンが含まれており、農業用の肥料として販売もされており、いろいろな面で役にたっている生き物です。