ホロホロチョウ #226 辞書の生き物
ホロホロ鳥
雉(キジ)の仲間のホロホロ鳥は、食用として飼育されてはいますが、日本ではお目にかかることは多くはありません。
原産地がアフリカのギニア湾周辺であるため日本での飼育が簡単ではないためのようです。
前回(#225)、モルモットの英語名が「Guinea Pig」だと紹介しましたが、ホロホロ鳥にも、その原産地から「Guinea fowl:ギニア鳥」と「Guinea」が付いています。
愛染かつら:あいぜんかつら
ホロホロ鳥は、日本では食用としてよりは歌の歌詞としての方が知られています。
映画「愛染かつら」の主題歌を作詞した西城八十は、その歌の中で「ホロホロ鳥」を登場させています。
「花も嵐も踏み越えて 行くが男の生きる途(みち) 泣いてくれるなホロホロ鳥よ」
しかし、西城八十は、行基の歌「山鳥のほろほろとなく声きけば 父かとぞおもふ母かとぞおもふ」のイメージから、うらがなしい鳴き声を持った鳥として「ホロホロ鳥」を造語として使っています。この時、彼自身は、この名前の鳥がいることを知らなかったと言っています。
行基の歌を基にしたことから、やはりアフリカ生まれの鳥ではなく、山鳥をイメージしたものでしょうが、この歌のおかげでホロホロ鳥は広く知られることになりました。
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