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「グリム組曲」2024年春アニメ感想26

グリム組曲は、Netflixオリジナルアニメです。
原作の小説などはありません。
マガジンポケットにて、コミカライズ版が2024年から連載されています。

キャラクターデザインはCLAMP、制作会社はWIT STUDIO。

オムニバス形式で、1話につき1つ童話をテーマにして作られています。
今回は1話のシンデレラだけ見ました。

~シンデレラ・あらすじ~

人形遊びが大好きな女の子・清子の家にやってきた、新しい母親とその娘たち。だがやがて彼女たちは、清子が自分たちを遊びの道具にしているのではと思い始める。

Netflix サイト内 グリム組曲 解説より

気になるポイント

・ストーリー

今回のテーマはシンデレラだったのですが、お話は全体的にダークテイスト。

最初はシンデレラのお話通り。実母が亡くなった清子の家に継母と姉2人がやってきて…なのですが、

シンデレラポジションの清子は、率先して女中(召使い)の仕事をし始めます。
継母たちになんでも言ってください、言いつけてくださいと、
形見のブローチや、母の着物も差し出し、自分は質素な女中の着物を着て
継母と姉2人のお世話をします。

そう、これは

「もしシンデレラが、いじめられておらず、自分から召使の仕事をしていたら?
逆に継母たちがシンデレラに追い詰められていたら?」

という話。

清子のサイコパスっぷりがなかなかでした。

好きなポイント

・キャラデザが良い!作画が美麗。動きも良い。

作画がとても凝っていて、キャラクターはCLAMPさんのデザインを上手くアニメ化しています。
久々にCLAMPさんのデザインを見れて嬉しい😆

とても繊細で丁寧。
美しい着物や、舞踏会のドレス、宝飾品が出てくるのですがどれも豪華で美しい。
これは何でできているのだろう、と毎回気になってしまうほど、素材や質感などもこだわりが伺えます。
紫水晶のブローチがとても綺麗でしたね。
最後の赤いドレスもちょっと厚みを感じましたがあれはベルベット系の素材なのかな?

日本家屋なので、襖を開ける動きなどが芸コマ。
食事シーンで、お姉様方がガチャガチャと無作法に食事をしているシーンが印象的でした。
動きだけでそのキャラクターの性格や心情がわかる、良質なアニメーションです。


・清子役の釘宮理恵さんの演技

Netflix Japan「グリム組曲」予告PVより

鈴のようにコロコロとした可愛らしい声の清子。
純真無垢な少女と、恐ろしい行動と合わさると、不気味さが一層際立ちます。
「可愛いらしいのに怖い」が同居できる釘宮さんの演技が良い…。


全体の感想

童話をテーマにしているので、1話完結なのが見やすいです。
ただ内容が重く、見終わった後にスカッとした気分にはなれない内容です。

おそらく他の話もそうなのだと思いますが…
見終わった後、少し胃もたれしますね。
面白かった!というより、良い芸術品を見た、という感覚です。

キャラ作画も美術もすごく凝っていて見応えがありますので、
ダークテイストの童話の話が好みって方におすすめです。(本当は怖いグリム童話とか)

ちなみにコミカライズ版は出てますがアニメ版とほとんどお話は同じです。

いやーでもCLAMPデザインのキャラってやっぱり良いですね(´ω`)
見れる環境がある方は見てみてくださいね。

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