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ロバのパン屋の思い出 〜ぱぱ、ぶるーすって、なに? ③
5歳の娘に尋ねられてからというもの、ブルースについて考えている今日この頃。先日、ふとこのメロディが胸をよぎりました。
幼い頃、近所に来ていた移動販売車のロバのパン屋さん。
つい最近、職場の近くで見かけて、まだやってたんだ!という驚きとともに強烈な哀愁がフラッシュバックしました。コロナ禍の中、これを楽しみに買いに来る人も多いらしい。わかる。
幼い頃、親にねだったけどとうとう買ってもらえないまま、メロディだけが胸にチンカラリンとこだましていた。
これこそが、僕にとってのブルースの原体験かもしれない。明るいメロディのはずなのに、なぜかにじむ哀愁。コロナ禍のしんどい状況の中、街角に響くパン屋さんの歌。鼻が少しツンとなる。
ブルースって、「哀しい音楽」ってだけでは説明できないな。もう少しで言語化できそうな気もするのだけど。
今度見かけたら、チョココロネでも買ってみよう。どんな味がするんだろう。
みなさん、よい週末を。