厚労省のサイトで、「ワクチンに関する死亡報告一覧」が公開されています。その中には乳幼児の死亡事例もあり、何種類ものワクチンを同時接種していることに驚きました。日本小児科学会は「同時接種をより一般的な医療行為として行っていく必要がある」と言っていますが、様々な組み合わせで同時接種されているワクチンの安全性を、どうやって確認しているのでしょうか。
乳幼児の予防接種スケジュール
下記は、日本小児科学会が推奨している予防接種スケジュールです。こんなにたくさんのワクチンが、本当に必要なのでしょうか。乳幼児期にこれをすべて接種するのは、無理があると思います。
日本小児科学会のサイトには、同時接種についての考えも公開されています。
以下、一部引用です。
死亡事例を見ると同時接種の組み合わせは人によって様々であり、その全ての組み合わせによる安全性の確認なんて製薬会社は行っていないはずです。それでも、「複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンの有害事象、副反応の頻度が上がることはない」と、なぜ言えるのでしょうか。
ワクチン同時接種後の死亡事例
厚労省のサイトでは、ワクチン接種後に死亡した乳幼児の事例も公開されています。
資料2-34 ワクチン接種後の死亡報告一覧
詳細不明なものもありますが、詳しく書かれている事例もあります。今回は、同時接種後の死亡事例3件を取り上げます。
(症例 No.3)
Hib(インフルエンザ菌 b 型)、肺炎球菌、ロタウイルスワクチンの同時接種。ワクチン接種後30分以内に、死に至る体調不良が睡眠中に突然出現し、翌日に死亡。
(症例 No.5)
B型肝炎、Hib(インフルエンザ菌 b 型)、肺炎球菌、4種混合ワクチンの同時接種。接種翌日に死亡。
(症例 No.7)
麻しん・風しん混合、水痘、おたふくかぜワクチンの同時接種。接種9日後に反応がない状態で発見され、10日後に死亡。
3件とも専門家は、「ワクチンの関与を積極的に肯定するものはない」と言っています。つまり、ワクチンの関与を否定しているわけでもないのです。
このような事例があるのに、なぜ日本小児科学会は「複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンの有害事象、副反応の頻度が上がることはない」と言えるのでしょうか。
同時接種していればどのワクチンが原因かもわからないですが、もし単独で死亡事例がないなら、同時接種が原因の可能性があると考えるはずです。「複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンの有害事象、副反応の頻度が上がることはない」と言うなら、単独でも死亡する可能性があるということになると思います。
乳幼児用のワクチンも「劇薬」
乳幼児に接種されているワクチンの添付文書も、PMDAのサイトで公開されています。一例として、沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオ(セービン株)混合ワクチン「テトラビック皮下注シリンジ」の添付文書(一部)を見てみます。
添付文書PDF(2023年04月01日)
これだけでも4種類入っていて、No.5の事例はこれとB型肝炎、Hib、肺炎球菌も同時接種しているので、体内でどんな反応が起きているかなんて、誰もわからないのではないでしょうか。
2024年度からは、4種混合にHibがプラスされた5種混合が定期接種に入っています。こんなにいろいろ混ぜて、本当に大丈夫なのでしょうか。
03 資料1ー1 5種混合ワクチンについて[1.2MB]
添付文書や審査報告書は、下記のページから検索できます。