今秋から接種が始まる予定の自己増殖型(sa-mRNA)ワクチンに対する海外の反応
世界で初めて承認された自己増殖型ワクチン(ARCT-154)について、海外ではどのような反応があるのか調べてみました。海外ではレプリコンではなく、「self-amplifying mRNA (sa-mRNA)vaccines」と呼ばれています。
ワクチン推進派の医師による動画
日本で今秋から接種が開始される予定の自己増殖型ワクチン(コスタイベ筋注用)について、海外の人はどう思っているのか気になります。
追記:インドでは2023年6月に自己増殖型ワクチン(GEMCOVAC-OM)の「緊急使用許可」が出ていましたが、「承認」はされていません(下記参照)。Meiji Seika ファルマの「コスタイベ筋注用」が日本以外で承認されたというニュースは、今のところ見当たりません。
いろいろと調べているうちに、自己増殖型ワクチン(コスタイベ筋注用)についてアメリカの医師が説明をしているたいへん興味深い動画を見つけました。Dr.Beenとして知られる、モビーン・サイード博士(Dr. Mobeen Syed)の動画です。
動画を紹介する前に、モビーン・サイード博士がワクチンに対してどのような立場か調べる必要があると思いました。そこで、まずモビーン・サイード博士が自身の立場を語っている動画を紹介します。
以前の記事で、ステイホームやソーシャルディスタンスなどのコロナ対策に科学的根拠がなかったと、当時感染対策を主導していたファウチ氏がアメリカの下院委員会公聴会で激しく非難されたことを取り上げました。
下記の動画(約18分)でモビーン・サイード博士は、この公聴会でのリッチ・マコーミック下院議員の発言に注目しています。自動翻訳で日本語を設定して見たのでだいたいの内容ですが、私にとってもとても興味深い内容でした。
この動画で紹介されているリッチ・マコーミック下院議員は、医師であり、パンデミック中に多くのコロナ患者を治療をし、現場で得た情報を発信していました。けれども、彼が発信していた情報はコロナ患者を治療したことのない専門家から「誤った情報」とみなされたと語っています。情報発信の検閲を受けて、医師免許まで脅かされたのです。
そのやりとりは、日本の大手メディアでは報じられていませんが、アメリカなどでは大きなニュースとして報じられています。これは非常に重要な内容ですし、日本にも関係があることなのに、日本では報じないようにコントロールされています。
話が少しそれましたが、モビーン・サイード博士の動画に戻ります。
モビーン・サイード博士が取り上げたのは、証拠として出されたオーディオブックのインタビューでファウチ氏が、「人々の生活を制限すれば、義務という言葉を使わなくてもワクチンを接種せざるを得なくなる」と語った部分です。
ファウチ氏は、「学校に通いたければコロナワクチンを接種する必要がある」「ここで働きたければコロナワクチンを接種しなければならない」と言えば、ワクチンに反対していた人も接種することがわかっている、というようなことを言っているのです。
ファウチ氏は日本の対策にも大きな影響力があるので、同様のことが日本でもありました。影響力については、下記の記事で取り上げています。
日本でも、コロナワクチンを接種していないと看護実習ができないとか、修学旅行に行くなら接種するようにとか、ワクチン接種をしなかった消防隊員が依願退職することになるなど、数えきれないほどの事例がありました。日本では任意接種のはずだったのに、まるで義務のようになっていましたが、まさにファウチ氏の狙いどおりだったわけです。
このことを知っておかなければ、今後も同じことが起きます。以前、林官房長官は「日本では予防接種は強制されるものではない」と言っていましたが(下記参照)、6月28日の会見で武見厚労大臣は「強制措置があってもおかしくない」と言っているのです。「全員接種しろ!」と言ってくるのではなく、「○○をしたいなら接種が必要」みたいな条件を付けてくることは十分あり得るでしょう。その○○が、生活に欠かせないことだったら事実上の強制です。
再び、モビーン・サイード博士の動画に話を戻します。
トップリーダーがこのようなやり方をして接種を勧めたことに、モビーン・サイード博士は失望したと語っています。
けれども、モビーン・サイード博士はワクチン反対派なのかというと、そうではないのです。彼は自分は推進派だと語っていて、自身もモデルナを2回接種し、妻も子どもも接種しているそうです。そして自分は、mRNAテクノロジーのファンだとも言っています。mRNAテクノロジーが好きだったから接種したのだと。
モビーン・サイード博士はコロナワクチンの接種が開始された頃から、メカニズムや副作用について議論や講演を行っていたそうです。例えば、「ワクチンには胎児細胞が使用された可能性があることは、ワクチン反対派の馬鹿げたイデオロギーではなく科学的な話である。それはキリスト教徒が接種をためらう理由の1つであったが、今はワクチン接種が必要であることを説明して接種を勧めた」と語っています。
様々な副作用についても何度も説明し、生産されるタンパク質のエラーに関しては修正できると書かれた論文もあるので、接種を躊躇している人にはそういったことも伝えるようにしてきた、というようなことも語られています。つまり、モビーン・サイード博士はmRNAワクチンについて科学的な対話をしてきたというのです。だから、公聴会でファウチ氏が科学的ではない方法で接種を推進していたことが明らかになったことに失望したと語っています。
さらに興味深かったのは、「ワクチンを接種して健康被害にあった人たちは、反ワクチンではなくワクチン推進派だったはずです。推進派だったからワクチンを接種し、副作用が現れてしまった。それなのに、副作用について語り始めると反ワクチンのレッテルが貼られてしまうのはなぜなのか。これは、リーダーたちが正しく導かなかったから社会が混乱しているのだ」と語っている部分です。
もちろん、推進派ではなかったけれど、前述のように仕事や学校の関係で接種した人もいたでしょう。けれども、多くの人はワクチンが「良いもの」だと信じて接種したのです。それなのに、健康被害について語った途端に、「反ワク」扱いされるのはなぜなのか、と語っています。例えば日本でも、元ワクチン担当大臣はXで、接種後に死亡した方のご遺族のアカウントを、絡んでもいないのにブロックしました。ですから、このような視点はとても興味深いです。
自己増殖型ワクチンに関する説明動画
前置きが長くなりましたが、モビーン・サイード博士は下記の動画で、よいとか悪いとかの感情を交えずに淡々と、自己増殖型ワクチンのメカニズムを説明しています。
専門的な話なので、さすがに自動翻訳だと細かい部分はよくわかりませんが、イメージしやすく説明していると感じました。
大雑把にいうと、「従来型のmRNAワクチンは、スパイクタンパクを生産する工場を作る。一方、自己増殖型ワクチンの場合は、mRNAワクチン自体を生産する工場を作る。ということは、ワクチン自体を生産する工場と、スパイクタンパクを生産する工場の2つが稼働することになる。mRNAワクチンが作る工場についてはずっと稼働し続けるわけではないという論文もあるが、そうではないとする論文もある。どちらの工場も、いつまで稼働し続けるのか、はっきりとはわかっていない」ということだと思います。
モビーン・サイード博士は、議論するための材料を与えているという感じで、「皆さんはどう思いますか?」と締めくくっています。
それに対するコメントがたくさん書かれているので、一部を紹介します。
「まさか日本が最初にこれを承認するとは思わなかった…」
「これを許すなんて、日本人は頭がおかしいに違いない」
「ダメダメダメ。この狂気を今すぐ止めてください!」
「(従来型より)もっと怖い」
「なんてこった!!! これはいつ停止するのですか?」
「複製機能はいつ停止するのでしょうか? どうやって止めるんですか? 私たち自身の自然免疫システムを無力にしてしまうのでしょうか?」
「とても恐ろしい考えのように思えますし、ADE を引き起こす可能性もあるでしょう」
下記は長いコメントですが、とても参考になることが書かれています。
自己増殖型ワクチンのメカニズムを知った人たちの多くが、このような意見を書き残しています。
このようなワクチンを、日本は世界で初めて承認したのです。説明を聞い人たちの多くが「怖い」「接種したくない」と言っていますが、日本で接種が始まるときに、このような説明をきちんとする医師がどれくらいいるのでしょうか。