文徒インフォメーション vol.190

Index------------------------------------------------------
1)【Book】臼井吉見の小説『安曇野』、3月に安曇野市が復刊
2)【Publisher】夕刊フジが特別保存版「さらば、オレンジ色のニクい奴~56年分 ドドンッと蔵出し~」を発売
3)【Advertising】「第62回JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール JAA 賞グランプリ」発表
4)【Digital】ネットフリックスの世界全体の会員数が3億人を突破
5)【Magazine】雑誌『鉄道ジャーナル』が休刊
6)【Marketing】長野県阿智村で『KADOKAWAライトノベル × Star Village ACHI』コラボイベント開催
7)【Comic】双葉社が「マンガの好み」に関する調査結果を公表
8)【TV, Radio, Movie, Music & More】ナンシー関の消しゴムハンコ5147点を未来へ
9)【Journalism】石丸伸二の記者会見は『会見ではなく広報』
10)【Person】デビッド・リンチが亡くなった
11)【Bookstore】丸善ジュンク堂書店が「2024年出版社別売上げベスト300」を発表
12)【人事】東洋経済新報社 2月1日付
----------------------------------------2025.1.20-1.24 Shuppanjin

1)【Book】臼井吉見の小説『安曇野』、3月に安曇野市が復刊

◎朝日新聞が運営する「じんぶん堂」は1月15日付でPR誌「ちくま」2025年1月号に掲載された仲俣暁生による「片岡義男著『日本語の外へ』書評 日本語に普遍性と公正さをビルトインする」を転載している。
《日本とアメリカ、この二つの国をそれぞれの言語という視点から論じた短いエッセイを連ねたこの本は、全体としてみれば一つの長大な国家論・言語論となっている。同じ主題がなんども繰り返され、読者は次第に片岡の独特の言語観、そして国家観に対して自身の立場表明を迫られる。》
《言語論・国家論という体裁をもつ本書の真の主題は、普遍性と公正さ、その根拠となるべき論理と、日本におけるその不在にある。閉鎖的な「日本的システム」が解体され、グローバリゼーションに参加すればすべてが解決するということではないし、日本人が日本語を話すことをやめ、アメリカ語で話すようになれば普遍性と公正さがそなわるということでもない。
日本語による思考と行動そのもののうちに、私たちは普遍性と公正さ、論理性を、あらためてビルトインしなければならない。その指摘に対して四半世紀前に震撼しそこねた人々は、いまこそ震撼すべきである。》
https://book.asahi.com/jinbun/article/15578639
日本は真ん中が空っぽなのである。

◎朝日新聞デジタルは1月16日付で「小説『安曇野』、3月に安曇野市が復刊 300万円の寄付が後押し」(小山裕一)を掲載している。
《長野県安曇野市が復刊作業を進めてきた小説「安曇野」が、3月2日から販売される。市は復刊に合わせ、この日に復刊本の「お披露目会・販売会」を市内で開き、トークイベントとして文芸評論家の斎藤美奈子さん(68)が小説「安曇野」の魅力について話す。
「安曇野」は、地元出身の文芸評論家で作家の臼井吉見(1905~87)の代表作として知られ、筑摩書房(東京都)から出版された長編小説。安曇野や東京、フランスなどを舞台に明治から昭和初期にかけての激動する社会を書いた作品で、新宿中村屋を創業した相馬愛蔵・黒光夫妻や彫刻家・荻原守衛ら5人の群像劇になっている。》
https://digital.asahi.com/articles/AST1H1TF5T1HUOOB007M.html
こういう取り組みが全国で増えれば面白い。

◎小学館は鈴木のりたけの「大ピンチずかん3」を4月10日頃に刊行する。これまでシリーズ累計188万部突破の人気シリーズだ。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003026.000013640.html

◎元フジテレビアナウンサーで現在はフリーの渡邊渚は講談社からフォトエッセイ 「透明を満たす」を1月29日に刊行する。
https://www.oricon.co.jp/news/2364255/full/
書籍の帯には「病や逆境があったって、私は人生を諦めない」という言葉が記載されている。
東スポWEBは1月17日付で「元フジ渡邊渚さん フォトエッセイ出版で一部“心無い声”にアンサー『いろんな考えが…』」を掲載している。
《渡邊さんは、2020年にフジテレビに入社。23年7月から病気療養し、昨年8月末に退社した。インスタでは治療が終わったことを報告し「長い時間をかけて治療した原因は、【PTSD 心的外傷後ストレス障害】を患っていたからです」などと明かしている。》
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/330948

◎ムーミン出版80周年を記念して、徳間書店 は、 トーベ&ラルス・ヤンソン原作・絵、当麻ゆか訳のムーミンのおはなし絵本「ムーミントロールとムーミンやしきのひみつ」を刊行した。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000813.000016935.html

◎氷室冴子の「銀の海 金の大地」全11巻の復刊が集英社オレンジ文庫より開始された。「古事記」を下敷きにしたファンタジーだ。
https://orangebunko.shueisha.co.jp/feature/ginkin_fukkan

◎佐賀県の佐賀之書店の店長である〈カリスマ書店員〉本間 悠が、一年間に読んだ本の中から一番面白かった本を独自に選出する「ほんま大賞」はKADOKAWAより2024年7月26日に刊行された、滝沢志郎「月花美人」に決まった。江戸時代、生理用品開発に立ち上がった武士を主人公にした物語だ。
https://minkabu.jp/news/4121040

2)【Publisher】夕刊フジが特別保存版「さらば、オレンジ色のニクい奴~56年分 ドドンッと蔵出し~」を発売

◎朝日新聞も出版ではマンガに活路を求めようとしているということだ。朝日ホラーコミック大賞は、今年から朝日コミック大賞にリニューアルされ、ホラー・サスペンス部門、日常×ファンタジー部門、大人のタブー恋愛部門の三部門で選出される。
https://dot.asahi.com/articles/-/247126?page=1
ホラー・サスペンスと日常×ファンタジー部門の大賞作は隔月刊誌「Nemuki+」に掲載される。

◎女性起業家への投資を行う「HearstLab」(ハーストラボ)は、情報システム部門を支えるAIクラウドサービスの「zooba」に出資した。「HearstLab」はハースト婦人画報社とその親会社である米国ハーストが共同で展開する活動で、今回がアジアで初めての出資となる。
https://www.hearst.co.jp/news/corp-250120-HearstLab-zooba/

◎「女性セブンプラス」か・・・。
https://j7p.jp/

◎プレジデント社は、1月20日、子育て家庭のための最新情報を提供するWebメディア「プレジデントFamily Online」をオープンした。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000100.000026924.html

◎世界文化ホールディングスは、インバウンド向けwebメディア「gaho JAPAN」(ガホウジャパン)( https://gahojapan.com )を1月16日に正式にローンチした。
https://www.sekaibunka.com/news/cat5/113.html

◎1月31日発行(2月1日付)で休刊する夕刊フジは、特別保存版「さらば、オレンジ色のニクい奴~56年分 ドドンッと蔵出し~」を発売した。
特別保存版では、同紙の報道をたどるとともに、麻生太郎元首相らのインタビューも掲載している。特別保存版はオールカラー36ページで、1部480円(税込み)。駅売店やコンビニエンスストアで販売しているほか、産経新聞販売店から取り寄せが可能。
「『ズバズバ書くのが印象的』 1月末で休刊の夕刊フジ、特別保存版を発売」(産経新聞デジタル)
https://www.sankei.com/article/20250115-O36546NNSVPAHBY4YJNPZNK5XQ/

◎光文社は、創業80周年にあたる2025年1月22日に、初の動画メディア『Bimajo Style【美魔女公式】』を立ち上げた。「美魔女」という単語は、2009年に雑誌『美STORY』(現在の『美ST』)から誕生し、2012年の流行語大賞にもノミネートされている。
「光文社、初の動画メディア『Bimajo Style【美魔女公式】』1月22日(水)配信開始! YouTube、TikTokを中心に「年齢を重ねる希望」をお届けします」(光文社)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001979.000021468.html

3)【Advertising】「第62回JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール JAA 賞グランプリ」発表

◎電通と、国内最多のドローンショー制作・開発実績を誇るドローンショー・ジャパンは、LEDドローンを活用した新たなプロジェクト「Soar」(ソアー)の提供を開始した。空中広告の誕生である。
https://www.dentsu.co.jp/news/release/2025/0115-010830.html

◎博報堂は、アイリッジ とデマンドチェーン・顧客接点変革に向けた協業拡大を目的とした資本業務契約、およびアイリッジが実施する第三者割当増資による新株発行の引き受けを決定した。
同時に、アプリ開発を中心としたデマンドチェーン・顧客接点の変革業務をおこなう合弁会社の設立を決定した。
https://www.hakuhodo.co.jp/news/newsrelease/114388/

◎「第62回JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール JAA 賞グランプリ」が発表された。今回から部門が再編され、プリント、オーディオ、OOH、フィルム(短編・中編・長編の部)の6部門となり、味の素(プリント/オーディオの2部門)、ロート製薬(OOH)、北海道漁業協同組合連合会(フィルム短編)、キリンビール(同中編)、岩手日報社(同長編)の各社がグランプリに選ばれた。
https://www.jaa.or.jp/assets/uploads/docs/62nd_JAAaward.pdf

◎朝日新聞デジタルは1月25日付で「電通系企業、コロナ事業で1.1億円過大請求 届け出なく再々委託も」(座小田英史)を掲載している。
《新型コロナ関連のシステム開発を厚生労働省から受注した電通グループの企業が、業務に当たった人数を水増しするなどして費用を約1.1億円過大に請求していたことが会計検査院の調べでわかった。同社から再委託を受けた別の電通グループ企業がさらに委託し、国の契約ルールに反して届け出をしていなかったことも判明した。》
https://digital.asahi.com/articles/AST1M25PNT1MUTIL01HM.html

4)【Digital】ネットフリックスの世界全体の会員数が3億人を突破

◎日販は、オトバンクとともに、児童書の音声コンテンツ制作を開始する。初回は、「ようかいとりものちょう(岩崎書店)」のオーディオブック版を、1月16日よりオトバンクが運営するオーディオブック配信サービス「audiobook.jp」(オーディオブックジェイピー)にて配信する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000511.000023227.html

◎毎日新聞は1月21日付で「米大統領就任式、IT大手トップが勢ぞろい『トランプ詣で』鮮明に」を掲載している。
《メタ(旧フェイスブック)のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)▽アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏▽グーグルのスンダー・ピチャイCEO▽アップルのティム・クックCEO――がそろって参加した。ピチャイ氏はXに「就任おめでとう。全ての米国民に恩恵をもたらすテクノロジーと人工知能(AI)開発の新時代を切り開くために協力できるのを楽しみにしている」と投稿した。》
https://mainichi.jp/articles/20250121/k00/00m/020/122000c
孫正義も二度目のトランプ詣。投資額がドカ~ンと増加。投資額は今後4年間で最大5000億ドル=78兆円規模に上る見通しだという。「テレ朝news」は1月22日付で「トランプ氏と孫正義氏が発表 AIインフラに78兆円投資」を公開している。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000399401.html

◎ドワンゴは、2025年1月29日をもって、「ニコニコ春画」サービスの提供を終了する。サービス終了以後、「ニコニコ春画」に投稿されたイラストはすべて削除状態になる。終了の理由について、《昨今の社会環境や国際情勢などから検討を重ねた結果、現在の形でのサービス継続は難しいと判断し、このたび提供を終了する運びとなりました。》としている。
「『ニコニコ春画』サービス終了のお知らせ」(ニコニコインフォ)
https://blog.nicovideo.jp/niconews/239363.html
せっかく大河ドラマが春画の発行人を取り上げた年なのに、残念なことです。

◎BBC NEWSは、「AI生成のブラッド・ピットさんを本物と思い込んだ仏女性、1億3000万円超だまし取られる」を掲載している。この事件は、米の俳優ブラッド・ピットを装った詐欺師に、フランス人女性が83万ユーロ(約1億3300万円)をだまし取られたという事件。犯人は、生成AIによる画像を使って、女性を信用させていたという。
https://www.bbc.com/japanese/articles/cg45zgkg2l6o
さらに高度化した模倣犯が出そうな事件だ。

◎欧州連合(EU)欧州委員会は、X(旧ツイッター)に対して、デジタルサービス法(DSA)に基づく監視を強化すると発表した。
《偽情報の拡散を抑え、安全なオンライン環境を保つ狙いだ。ただXへの監視を強めれば、トランプ次期米政権で要職に就くマスク氏の反発を招く可能性もある。》
イーロン・マスクはトランプ政権の要職にある。一般的には公私混同はあり得ないと思うのだが、そういう理屈は通じなさそうだ。もはや、EUと米国を拠点とする国際企業との論争の枠を超え、国際問題にもなりうる。
「EU、Xの監視強化を発表 偽情報拡散抑制、マスク氏反発も」(共同通信)
https://nordot.app/1252976344575869326

◎総務省は、インターネットやSNSにおける利用者のリテラシー向上を目的として、プラットフォーム事業者、通信事業者、IT関連企業、関連団体との連携の下、官民連携プロジェクトとして「DIGITAL POSITIVE ACTION」を開始した。
このプロジェクトの趣旨は、つぎのとおり。

インターネットやSNSの普及につれて社会生活の利便性が向上する一方で、偽・誤情報や詐欺広告、誹謗中傷などの投稿が加速的に拡散され、特に災害やパンデミックが発生した際には偽・誤情報等が深刻な影響を及ぼしていると指摘があります。世界的にも選挙に際して流通・拡散する偽・誤情報等による影響も指摘されています。インターネットやSNS、さらには生成AIなど新たな技術も含め、デジタル技術は人々の日常生活に深く浸透しており、国民一人一人がデジタル社会の構成員として安心してインターネットやSNSを利用するためには、他者への影響にも配慮しつつ、デジタル技術を積極的に活用し、責任ある行動をとることが益々重要となっています。

また、「DIGITAL POSITIVE ACTION」プロジェクトの活動内容はつぎのとおり。

〇官民の取組を集約したWebサイトの開設
〇多様な企業・団体によるセミナーやシンポジウム開催、普及啓発教材の作成
○各種広告媒体を活用した国民向け広報活動

「総合的なICTリテラシー向上に向けた官民連携プロジェクト『DIGITAL POSITIVE ACTION』の開始」(総務省)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu05_02000169.html

◎メタは、「Instagram」において、日本でも10代利用者向けの「ティーンアカウント」の導入を開始した。
「Instagramにティーンアカウントを導入、10代利用者の安全な体験を実現するための仕組み」(Meta)
https://about.fb.com/ja/news/2024/09/instagram-teen-accounts/

非公開アカウント:デフォルトのアカウント設定は非公開になり、10代の利用者は新しいフォロワーからのフォローリクエストを都度承認する必要があります。フォロワー以外の人々が彼らのコンテンツを見たり、やりとりすることはできません。この設定は16歳未満のすべての10代の利用者(既にInstagramを使用している人と新規登録者を含む)と、18歳未満の利用者がアプリに新規登録する際に適用されます。
メッセージの制限:10代の利用者には最も厳しい設定が適用され、自身がフォローしている、あるいは既に繋がっている相手からのメッセージしか受け取ることはできません。
不適切なコンテンツの制限:10代の利用者には「不適切なコンテンツをコントロール」の設定で最も制限度の高いオプションが自動的に適用され、発見タブやリールなどで目にする不適切なコンテンツ(人々が戦う様子や美容整形を勧める内容など)の種類が制限されます。
制限されたやりとり:10代の利用者をタグ付けもしくはメンションできるのは、彼らがフォローしているアカウントだけです。また、いじめ対策の機能として最も制限度の高い「非表示ワード」を自動的に適用し、コメントやメッセージ(DM)のリクエスト内に含まれる攻撃的な言葉やフレーズがフィルタリングされるようにします。
利用時間のリマインダー:10代利用者には、1日あたりの利用時間が60分を超えると、アプリを閉じるように通知が届きます。
スリープモード:午後10時から午前7時まではスリープモードを適用して通知をミュートにし、DMには自動返信メッセージが送信されます。

さらに、子どもの体験により深く関わりたいと考える保護者に向けて、新たなペアレンタルコントロールの機能を導入する。

会話をしている相手を把握する:子どものメッセージを保護者が読むことはできませんが、過去7日間に誰にメッセージを送ったのかを確認することができます。
1日の利用時間を制限:子どもの1日あたりのInstagramの利用時間を保護者が決めることができます。設定した時間に達すると、子どもはアプリにアクセスすることができなくなります。
特定の時間帯の利用を制限:ボタン一つの簡単な設定で、夜間や特定の時間帯に子どもがInstagramを利用できないようブロックすることができます。

◎アメリカの動画配信大手ネットフリックスは、世界全体の会員数が初めて3億人を超えたことを発表した。
「ネットフリックス 世界全体の会員数 初めて3億人超える」(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250122/k10014700071000.html

◎ぐるなびは、AIで新たなお店と出会えるアプリ「UMAME!(うまみー!)」をリリースした。《生成AI技術やぐるなびのデータを使って、あらゆる外食ニーズにパーソナライズした店舗提案を行い、ユーザーを未知の食体験へと導く新たな飲食店探しのアプリ》であるとしている。

1 テキスト・音声入力に対応し、日常的な会話で気分やニュアンスに基づいた検索が可能
2 画像ファイルから料理や雰囲気に基づいたお店の検索が可能
3 お店までのルートや距離などがダイレクトに伝わる地図表示をベースとしたUI
4 AIによる推薦コメントやマッチ度を表示
5 入力内容に基づいて自動的にフィルタを作成
6 二次会の場所を提案してくれる「二次会検索」や旅先のグルメを方言で提案する「旅先グルメガイド」など、特定の目的に特化したAIアシスタント機能を実装

「AIで新たなお店と出会えるアプリ『UMAME!』をリリース」(ぐるなび)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001442.000001511.html

◎米連邦取引委員会(FTC)は、消費者がサブスクリプション(定額課金)サービスや会員制サービスを簡単に解約できる「click-to-cancel(クリックしてキャンセル)」ルールを施行した。
「サブスク解約、米国は『ワンクリック』で バイデン氏置き土産、日本でも消費者保護に期待」(ITmedia)
https://www.sankei.com/article/20250116-HL6UJ5D5LNF23J5Q65ES3CBDDU/
日本でも、ウェブのサービスでは、あえて解約の手順を複雑にすることで、解約を阻止しようという姑息な例も散見されるが、いずれこうした規制も行われることになるのではないだろうか。

◎共同通信は、中教審作業部会が《現在は紙の教科書の代替教材とされているデジタル教科書を、紙と同様に検定や無償配布の対象となる正式な教科書に位置付ける方向性を示した。》と報じている。《次期学習指導要領が小学校で全面実施される見通しの2030年度からの導入を想定し、今年3月末までに中間まとめをする予定》だという。
「デジタルも正式教科書に 中教審部会、紙との選択制検討」(共同通信)
https://nordot.app/1254351627377509152
今後の論点は、《(1)教科書の内容の一部を紙で学習し、残りを端末で学ぶ「ハイブリッド教科書」も認めるか(2)2次元コード(QRコード)の先のデジタルコンテンツを、どの程度まで教科書として認めるか(3)デジタル教科書で学ぶ学年や教科を法令で規定するかどうか》ということだ。

◎デジタル庁は、ライブイベントにおける不正転売防止・業務効率化等を目的とした実証実験を実施する。

実証実験は、株式会社アップフロントグループの協力を得て、2025年3月21日に開催される「モーニング娘。’25 小田さくらバースデーイベント ~さくらのしらべ 14~」、同年3月29日・30日に開催される「Hello! Project ひなフェス 2025」にて、マイナンバーカードによる本人確認を行うことで、より実効性の高いチケットの不正転売防止対策や、会場入場時の本人確認業務のデジタル化による業務効率化、さらには、ファンクラブサービスにおけるプレミアムな体験価値の提供などの活用可能性を検証します。

「ライブイベントにおけるチケット不正転売防止・業務効率化等に、マイナンバーカードを活用する実証実験を実施します」(デジタル庁)
https://www.digital.go.jp/news/39360f72-75fe-4381-9061-6c902f6e79c9

◎ブレインパッドは、グーグルの生成AIモデルGeminiを活用し、「お笑い特化型」の字幕生成システムを開発した。漫才やコントなどの日本のお笑い特有の言い回しや表現をAIが学習し、お笑いの魅力や繊細なニュアンスを翻訳に反映できるように設計されている。なお、このプロジェクトは、政府の「令和5年度補正予算 我が国の文化芸術コンテンツ・スポーツ産業の海外展開促進事業費補助金(コンテンツ産業の海外展開等支援)コンテンツ製作の生産性向上に資するシステムの開発・実証支援 採択事業」(通称:JLOX+)の補助を受けている。
「ブレインパッド、吉本興業グループのFANYの生成AIを活用した新たな取り組みを支援、『おもしろい』を翻訳して日本のエンタメを世界へ発信」(ブレインパッド)
https://www.brainpad.co.jp/news/2025/01/21/22694
お笑いは、難度の高い翻訳が求められるということは想像に難くない。「笑い」に国境はないのだろうか。ネイティブスピーカー、異なった文化圏の人の評価を知りたい。

◎文化庁は、インターネット上の著作権侵害等に対する個人クリエイター等の権利行使(削除申請、侵害者特定、損害賠償請求等)に関する弁護士費用等の支援を開始した。文化庁が開設する「インターネット上の海賊版による著作権侵害の相談窓口」への個人クリエイター等による相談のうち、相談担当の弁護士から、著作権侵害の蓋然性が高いと判断された事案を支援対象とする。
対象となる経費は、削除請求、発信者情報開示請求、損害賠償請求で、1件あたり上限150万円(損害賠償請求に係る経費を含む場合は、上限400万円)より、申請時の自己負担額(11,000円(税込))を除いた額としている。
「文化庁、個人クリエイター向けに著作権侵害対策の支援事業。弁護士費用などをサポート」(PC Watch)
https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/94152701.html

◎NTT東日本は、先端テクノロジーのトレンドと実用性について技術領域毎にまとめたテックマガジン「Cutting Edge(カッティングエッジ)」の配信を開始した。年に数回程度の頻度で連載をするとしている。
取り扱うテーマはつぎのとおり。

【映像関連技術のトレンドと可能性】
・映像コンテンツを取り巻く環境の変化
・生成AI技術の飛躍的な進歩による効率化
・生成AIに対する批判と希望
・配信サービスの超パーソナライズAI活用
・テレビ放送のミライ
【プライバシー技術のトレンドと可能性】
・プライバシーに関わる課題の発生
・課題への対応策
・プライバシー強化技術(PETs)とその活用例
・プライバシー強化技術のユースケースと普及動向

「テックマガジン『Cutting Edge』を創刊~初回は映像とプライバシー技術を特集~」(NTT東日本)
https://www.ntt-east.co.jp/info/detail/250122_01.html

◎本の要約サービスを展開するフライヤーが、東京証券取引所グロース市場へ上場する。
「募集株式発行並びに株式売出しに関する取締役会決議のお知らせ」(フライヤー)
https://storage.googleapis.com/studio-design-asset-files/projects/6kq9x5ZgOp/s-1x1_8b55da7a-d3c1-4cd7-b547-be3159f17921.pdf
有価証券報告書には、ビジネスモデルや業績について記載がある。
「新規上場申請のための有価証券報告書」(フライヤー)
https://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/mklp77000000q5lh-att/02Flier-1s.pdf

5)【Magazine】雑誌『鉄道ジャーナル』が休刊

◎光文社の月刊女性誌「VERY」は、0、1歳児ママ向けコンテンツ「VERY児童館」のYouTubeアーカイブ配信を開始する。
「VERY児童館」とは、コロナ禍をきっかけに始まった月1回のオンライン配信イベント。毎月「VERY」モデルと、テーマに合ったゲストを呼んで開催し、2025年1月で50回を迎えた。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001978.000021468.html

◎鉄道写真家・中井精也がポストしている。
《鉄道ジャーナル誌が近々休刊するとの一報あり。鉄道カメラマンとしての僕を育ててくれた雑誌だけにとても残念でなりません。》
https://x.com/railman_nakai/status/1881099771852792037
「鉄道プレス」は1月20日付で「【衝撃】雑誌『鉄道ジャーナル』が休刊に」を公開している。
https://207hd.com/post-42872/

6)【Marketing】長野県阿智村で『KADOKAWAライトノベル × Star Village ACHI』コラボイベント開催

◎博報堂(本社:東京都港区、代表取締役社長:水島正幸、以下博報堂)は、グループ成長戦略の一環として、2025年4月、グループのコンタクトセンター支援機能を統括する新会社(以下 事業統括新会社)を設立する。事業統括新会社の傘下には、株式会社博報堂コネクト(以下博報堂コネクト)と日本トータルテレマーケティング株式会社(以下NTM)を置き、コンタクトセンター事業に関わるリソースやナレッジを集約。当該領域における競争力強化と成長の加速を目指す。
また博報堂コネクトとNTMは、将来的な法人統合を視野に、2社および事業統括新会社が協働する統合準備チームを組織し、具体的な検討を進める。
https://www.hakuhodo.co.jp/news/newsrelease/114391/

◎「ウォーカープラス」は1月21日付で「“日本一の星空”長野県阿智村で『KADOKAWAライトノベル × Star Village ACHI』コラボイベント開催!阿智村に関係した人気11作品が集結」を発表している。
《“日本一の星空の村”として知られる長野県阿智村で、KADOKAWAのライトノベル11作品の企画展示やコラボカフェが楽しめる「KADOKAWAライトノベル × Star Village ACHI コラボレーションイベント」が、2025年1月25日(土)から3月30日(日)まで開催。》
https://www.walkerplus.com/article/1238543/

◎Gakken「学研の図鑑LIVE」シリーズとコラボした探索アトラクション施設「いきものレスキュー キミだけ図鑑」が1月29日、愛知・日進市のプライムツリー赤池店にオープンする。運営するのは株式会社ソユー。
https://www.kknews.co.jp/news/20250121o03

7)【Comic】双葉社が「マンガの好み」に関する調査結果を公表

◎双葉社が運営するマンガ配信サイト「Webアクション」は、週に1回以上マンガを読む20代~40代の男女を対象に「マンガの好み」に関する調査を実施。その調査結果を発表した。
「マンガを読むようになったのはいつ頃か」を尋ねる設問への回答では、1位が「小学生以前から」で79.2%、2位が「中学生の頃から」で13.0%、3位が「高校生の頃から」で3.6%という結果になった。この結果から週に1回以上マンガを読む20代~40代男女の約8割は小学生以前からマンガを読み始めていることがわかった。また、この設問では男女による傾向の差はほぼ見られなかった。
「マンガを読み始めた頃から今までに好きなマンガのジャンルは変わったか」を問う設問への回答では、「変わった」が51.7%、「変わっていない」が48.3%で、全体としては「変わった」人の方がやや多いという結果になった。
男女別にみると、男性は「変わっていない」との回答が51.2%と、「変わった」(48.8%)という回答より多く、女性は「変わった」との回答が54.6%となり、男性に比較して、女性の方がマンガの好みのジャンルが変わっている人の割合が多いことがわかった。
マンガを読み始めた頃から今までに好きなマンガのジャンルは変わったという回答者に「マンガを読み始めた頃好きだったマンガのジャンル」を尋ねる設問への回答では、全体では1位が「恋愛・ラブコメ」で41.5%、2位が「アクション・バトル」で40.4%、3位が「コメディ・ギャグ」で36.8%となった。
男女別にみると、男性は1位が「アクション・バトル」で61.7%、2位が「コメディ・ギャグ」で43.2%、3位が「スポーツ」で34.6%、女性は1位が「恋愛・ラブコメ」で71.1%、2位が「コメディ・ギャグ」で31.1%、3位が「ファンタジー・SF・冒険」で24.4%となっており、男性は「アクション・バトル」を、女性は「恋愛・ラブコメ」を好む傾向があり、「コメディ・ギャグ」は男性・女性ともに一定の支持を得ていることが明らかになった。
マンガを読み始めた頃から今までに好きなマンガのジャンルは変わったとする回答者に「現在好きなマンガのジャンル」を尋ねる設問への回答では、全体1位が「日常系」で46.2%、2位が「ヒューマンドラマ」で40.4%、3位が「ミステリー・サスペンス」で39.8%という結果になった。
また、男女別にみると、男性は1位が「ファンタジー・SF・冒険」で44.4%、2位が「ヒューマンドラマ」で42.0%、3位が同率で「アクション・バトル」「ミステリー・サスペンス」「日常系」で40.7%、女性は1位が「日常系」で51.1%、2位が「恋愛・ラブコメ」で40.0%、3位が「ミステリー・サスペンス」で38.9%となっていて、男女共に、マンガを読み始めた頃とかなり好きなマンガのジャンルが変わっていることが判明した。
マンガを読み始めた頃から今までに好きなマンガのジャンルは変わっていないという回答者に「現在好きなマンガのジャンル」を尋ねる設問への回答では、全体1位が「アクション・バトル」で53.8%、2位が「ファンタジー・SF・冒険」で49.4%、3位が「コメディ・ギャグ」で45.0%という結果になった。
男女別にみると男性は1位が「アクション・バトル」で69.4%、2位が「ファンタジー・SF・冒険」で51.8%、3位が「スポーツ」で50.6%、女性は1位が「恋愛・ラブコメ」で52.0%、2位が「コメディ・ギャグ」で49.3%、3位が「ファンタジー・SF・冒険」で46.7%という結果になり、好きなジャンルが変わっていないという回答者は、マンガを読み始めた頃に男性、女性共に人気だったジャンル(男性:アクション・バトル、女性:恋愛・ラブコメ)のマンガを引き続き好む人が多い、ということがわかった。
「新たなマンガを読み始めるとき、どのように作品を選ぶか」を尋ねる設問への回答では、1位が「自分が好きなジャンルから選ぶ」で59.5%、次いで2位が「興味のあるテーマや設定から選ぶ」で49.2%、3位が「試し読みで面白そうと感じた作品から選ぶ」で48.0%という結果になった。尚、この設問では、男女による傾向の差はほぼ見られなかった。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000647.000014531.html

8)【TV, Radio, Movie, Music & More】ナンシー関の消しゴムハンコ5147点を未来へ

◎朝日新聞デジタルは1月18日付で「警察密着番組に『放送倫理違反』テレビ東京にBPOが意見書」を掲載している。
《テレビ東京が2023年3月28日に放送した「激録・警察密着24時!!」に不適切な内容が複数あった問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は17日、「放送倫理違反があった」とする意見書を公表した。警察官が捜査の様子を事後に演じた場面もあり、委員会は「視聴者の信頼を裏切る放送だった」と結論づけた。》
https://digital.asahi.com/articles/DA3S16128743.html
時事通信は1月17日付で「テレ東に放送倫理違反 警察密着番組で―BPO」を配信している。
《番組は、人気漫画・アニメ「鬼滅の刃」を連想させる商品に絡む不正競争防止法違反事件を取り上げた。報告書によると、販売業者の4人が逮捕される場面などを放送したが、その後3人が不起訴になっていたことには触れなかった。「荒稼ぎする闇組織」といったテロップやナレーションを付けるなど、犯罪者と決めつけるような刺激的な演出もされていた。
また、キャラクターをそのまま描いた商品を発注したなど事実と異なる放送をした他、捜査過程を映した映像のほとんどが事後撮影だった。
委員会は、これらが視聴者の信頼を裏切り、日本民間放送連盟の放送倫理基本綱領などに反すると判断した。》
https://www.jiji.com/jc/article
こんなポストも紹介しておく。
《フジテレビが中継無の記者会見を行なっている時間に
自局のBPO案件への反省を伝えるテレビ東京の強者感》
https://x.com/tamagawaya_uc/status/1880162877015048210

◎博報堂DYメディアパートナーズは、日本テレビとVALORANT Challengers Japan2025実行委員会を組成した。
同委員会は合同会社ライアットゲームズの新たな大会運営パートナーとして、ライアットゲームズが開発・運営するタクティカルFPSゲーム「VALORANT」の日本最大級のeスポーツ大会として2022年から開催されている「VALORANT Challengers Japan」の開催をはじめ、国内におけるVALORANT公式大会の運営と配信業務を担う。
https://www.hakuhodody-media.co.jp/newsrelease/service/20250114_36401.html

◎現在、博報堂および博報堂DYメディアパートナーズ社員の親族や友人向けとして、「博報堂のメディア部門内部活動招待状」なる怪しいメール・SMSが送付されているそうだ。
博報堂および博報堂DYメディアパートナーズでは、社員以外の方に社内活動を紹介するという活動は行っておらず、博報堂DYメディアパートナーズおよび博報堂の名前を不正に使用しているものと考えられると社員に注意を呼びかけている。
https://www.hakuhodo.co.jp/news/info/114416/

◎「アニメハック」は1月16日付で「戦争漫画『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』劇場アニメ化、12月5日公開 原作者が共同脚本、シンエイ動画と冨嶽が共同制作」を公開している。
《武田一義氏による戦争漫画「ペリリュー ―楽園のゲルニカ―」が劇場アニメ化され、12月5日に公開されることが発表された。あわせて超特報とイメージビジュアルが披露されている。
「魔都精兵のスレイブ」の久慈悟郎が監督を務め、脚本は西村ジュンジ(西村純二)と原作者の武田氏が共同で担当。アニメーション制作は、「ドラえもん」のシンエイ動画と「ドッグシグナル」の冨嶽が共同で担う。》
https://anime.eiga.com/news/123007/
原作マンガの版元は白泉社。脚本に西村純二が加わっていることがミソだ。今年は敗戦80年。映画雑誌で歴代戦争映画ベスト10を企画してもらいたいところだ。
私の1位は「地獄の黙示録」、2位「戦争のはらわた」、3位「兵隊やくざ」、4位「フルメタル・ジャケット」、5位「肉弾」、6位「あゝ同期の桜」、7位「ハートブレイク・リッジ」、8位「イングロリアス・バスターズ」、9位「明治天皇と日露大戦争」、10位「大日本帝国」。
ジョゼフ・ロージー「銃殺」、ロバート・アルドリッチ「燃える戦場」、ロジャー・コーマン「レッドバロン」、サミュエル・フラー「最前線物語」、テレンス・マリック「シンレッドライン」が零れ落ちてしまった!

◎TBSの日曜劇場「御上先生」には注目している。脚本に詩森ろばを起用しているからだ。骨太なドラマが期待できるのだ。詩森は現在、演劇ユニット「serial number」を主宰している。映画では「新聞記者」、テレビではNHKで「群青領域」と「この花咲くや」の脚本を担当している。民放のドラマでは「御上先生」が初仕事となる。
https://www.youtube.com/watch?v=1ZjJb3jSWVM
詩森ろばの「コタン虐殺」を映画化するなんていうハナシはないのかなあ。
https://digital.asahi.com/articles/ASN1Z7QCDN1ZULZU014.html

◎第79回毎日映画コンクールで「一月の声に歓びを刻め」のカルーセル麻紀が助演俳優賞を受賞した。
https://mainichi.jp/articles/20250117/ddm/012/200/109000c

◎日本テレビは「毎日はにかむ僕たちは。」(通称まいはに)で、TikTokやYouTubeを中心としたSNSを通じてショートドラマを順次公開しているが、「まいはに」プロデュース小説である「ヒロインになるまでは」(いぬじゅん著)と連動した短編映画を配信する。また、Z世代から支持を受けるYouTubeチャンネル「カルドラマ」とのコラボレを実施するだけでなく、1月20日からの1週間、この短編映画PRのアドトラックが渋谷を走行する。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000129004.html
ちなみに小説「ヒロインになるまでは」の版元はフジテレビの関連会社である扶桑社である。

◎スポーツ報知は1月20日付で「日テレ、人権侵害やトラブルへの『通報窓口』を社内に再周知…中居正広の問題受け」を掲載している。
《日本テレビは20日、中居正広の女性トラブルに関連してフジテレビの局員と芸能関係者、タレントとの関係性を指摘する一連の報道を受け、改めて社内外のトラブルや人権侵害についての相談先である「通報窓口」を社内に周知した。》
https://hochi.news/articles/20250120-OHT1T51134.html

◎呉勝浩の「爆弾」(講談社)が映画化されることになった。監督は永井聡。主演は山田裕貴。共演は伊藤沙莉、染谷将太。
https://www.entax.news/post/202501211845.html

◎任天堂は、次世代ポータブルゲーム機「Nintendo Switch 2」を2025年に発売するとして、予告動画を公開した。
「任天堂からの新しいお知らせです」(任天堂)
https://www.nintendo.com/successor/ja-jp/index.html

◎コラムニスト・消しゴム版画家として知られているナンシー関が亡くなって22年、彼女が遺した消しゴムハンコ作品5,147点が自然劣化による損壊の危機に瀕しているという。そこで、親交のあった人たちによって、作品の3Dアーカイブ化と実物の保存を目指すクラウドファウンディングが立ち上がった。1月23日の午前9時40分現在の支援総額は、8,585,000円で、10,000,000円を目標としている。
「ナンシー関の消しゴムハンコ5147点を未来へ|歴史的遺産を守る挑戦」(READYFOR)
https://readyfor.jp/projects/nancy
作品には必ず劣化がつきまとう。現代に3Dスキャン技術があったからこそ、保存ができるというわけだ。アーカイブするだけでなく、デジタル化されたのちの活用についても興味がある。他の文化的遺産にも適用できる事例ができるかもしれない。

◎文化放送は、2025年3月31日をもって、17年間続いたアニメ&ゲーム&声優コンテンツのインターネットラジオ「超!A&G+」のサービスを終了する。終了の理由については「市場のニーズやユーザーの視聴環境の変化に対応したサービスの向上、また質の良いコンテンツ提供を持続していくためのリソースの選択と集中の検討を進める中、サービス終了を決定した」としている。
「インターネットラジオ『超!A&G+』のサービス終了のお知らせ」(文化放送)
https://www.joqr.co.jp/qr/article/143923/

◎NHKの大河ドラマ「べらぼう」で脚光を浴びる「蔦屋重三郎」をテーマとした展覧会が東京国立博物館で開催される(会期:2025年4月22日~6月15日)。

江戸時代の傑出した出版業者である蔦重こと蔦屋重三郎(1750~97)は、
喜多川歌麿、東洲斎写楽といった現代では世界的芸術家と
みなされる浮世絵師を世に出したことで知られています。
本展ではその蔦重の活動をつぶさにみつめながら、天明、寛政(1781~1801)期を
中心に江戸の多彩な文化をご覧いただきます。
蔦重は江戸の遊郭や歌舞伎を背景にしながら、狂歌の隆盛に合わせて、
狂歌師や戯作者とも親交を深めるなど、武家や富裕な町人、人気役者、
人気戯作者、人気絵師のネットワークを縦横無尽に広げて、
さまざまな分野を結びつけながら、さながらメディアミックスによって、
出版業界にさまざまな新機軸を打ち出します。
蔦重はその商才を活かして、コンテンツ・ビジネスを際限なく革新し続けました。
そこに根差したものは徹底的なユーザー(消費者)の視点であり、
人々が楽しむもの、面白いものを追い求めた
バイタリティーにあるといえるでしょう。
この展覧会では、蔦屋重三郎を主人公とした2025年の大河ドラマ
「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK)とも連携し、江戸の街の様相とともに、
蔦重の出版活動をさまざまにご覧いただきながら、蔦重が江戸時代後期の出版文化の
一翼を担っていただけでなく、彼が創出した価値観や芸術性が
いかなるものであったかを体感いただきます。

「特別展『蔦屋重三郎コンテンツビジネスの風雲児』」(東京国立博物館)
https://tsutaju2025.jp
これはぜひ行きたい。

9)【Journalism】石丸伸二の記者会見は『会見ではなく広報』

◎毎日新聞は1月15日付で「石丸伸二氏の記者会見 フリー記者入れず 識者『会見ではなく広報』」を掲載している。
《2024年7月の東京知事選で次点となった石丸伸二氏(42)が15日、都内で記者会見を開き、今夏の都議選(定数127)に向けて地域政党「再生の道」を設立したと発表したが、会見にはフリーの記者らが出席できなかった。会見場の外では、参加できなかった記者らが石丸氏側のスタッフに対し、「フリーの記者を排除するのか」「石丸氏の報道対応はおかしい」などと詰め寄る場面もあった。識者からは「記者会見ではなく広報だ」と批判の声が上がる。》
https://mainichi.jp/articles/20250115/k00/00m/010/349000c
日刊スポーツは1月16日付で「テレビ朝日、石丸伸二氏の新党記者会見『モーニングショー』も扱わず 前夜『報ステ』も」を掲載している。
《テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)が16日、放送され、15日に行われた前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(42)による新党「再生の道」の設立記者会見には触れなかった。
石丸氏は昨年12月17日に生配信されたYouTubeチャンネル「リハック」の中で、同7月に行われ、自身が出馬した東京都知事選の後にインタビューを受けた同局系情報番組「グッド!モーニング」について、放送されたVTRの編集内容に怒りを示していた。》
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202501160000244.html
「よろず~」は1月15日付で「石丸伸二氏 『テレ朝いらっしゃらないんですか?』新党設立会見で“激詰め”予告もまさかの不在」を公開している。
《会見の直前、石丸氏は「本日はテレビ朝日はお越しでいらっしゃいますか?」と記者団に呼びかけた。挙手を求めたが、反応はなく「いない?受付にもいなかった?テレビ朝日がいないと会見始まらないんですけど…」と、会見場を見渡した。
出席者の名簿にも目を通したが「本当にきょう、テレ朝いらっしゃらないんですか?あれだけお願いしたのに…残念だなあ。きょうもう、会見の中身が半分になりました」と不敵に笑った。》
https://yorozoonews.jp/article/15585451
「デイリースポーツ」は1月15日付で「テレビ朝日『報道ステーション』石丸伸二氏の会見は扱わず『詰める』予告も記者出席せず『いないと始まらないないんだけど』」を掲載している。
《石丸氏は、テレビ朝日が昨年7月の都知事選におけるインタビューの編集が「めちゃくちゃ偏向的。結論ありきになっていた」として苦言。この日の会見で、「詰める」と予告していた。》
https://www.daily.co.jp/gossip/2025/01/15/0018546196.shtml
政治家も芸能人化しているのかもしれない。

◎新聞労連ジャーナリズム大賞は毎日新聞社会部東京グループの遠藤浩二記者による「追跡 公安捜査」、河北新報「『企業版ふるさと納税』の寄付金還流疑惑に関する一連の報道」、信濃毎日新聞「鍬を握る 満蒙開拓からの問い」に決まった。
https://mainichi.jp/articles/20250116/k00/00m/040/014000c

◎朝日新聞デジタルは1月21日付で「伊藤詩織さんの性被害を描いた監督映画『許諾ない映像使用』と指摘」(北野隆一 後藤遼太)を掲載している。識者の見解も分かれるようだ。
《元テレビ東京プロデューサーの田淵俊彦・桜美林大教授(メディア論)によると、「米国のドキュメンタリー制作現場では、プライバシー侵害などが議論になる場合でも公益性を重視すべきだという意識が強い」という。「過去を検証するドキュメンタリー制作は最も難しく、証言と過去映像しか使えない。証拠となる映像の信憑性(しんぴょうせい)を保ちつつ性犯罪を告発するには、この方法しかなかったのだろう」と話す。
一方、松野良一・中央大教授(ジャーナリズム論)は、「ドキュメンタリー制作者の立場からすると、決定的な映像を使いたい気持ちは十分理解できる」としつつ、「映像使用の許諾と取材源の秘匿は基本中の基本」と指摘。「公共性が高いテーマだけに、焦らずに許諾交渉を粘り強く行うべきだし、取材協力者の人格や人権には最大限の配慮が必要だ。ジャーナリズムは取材協力者との信頼関係の上に立っている」と話した。》
https://digital.asahi.com/articles/AST1N2QF8T1NUTIL00HM.html
ちなみに私はドキュメンタリー映画は「報道」ではないと考えている。

◎産経新聞社は1月20日付で「ソーシャルメディア上の弊社記者に対する名誉毀損や侮辱等を意図した投稿行為について」を発表している。
《平素より、弊社に対する多大なるご支援をありがとうございます。 昨今、ソーシャルメディア上で、弊社記者個人に対する憶測に基づいた根拠のない誹謗中傷や侮辱が投稿され、拡散されている状況を確認しています。
弊社記者が書いた記事は、産経新聞社の企業理念である「産経信条」および「新聞倫理綱領」等の理念・指針に基づき、幾重もの編集局の確認を経たうえで信頼できる内容として、毎日の紙面や弊社サイトに掲載しております。今後も、表現の自由を標榜する言論機関として、記事に対する正当な批判や論評については真摯に向き合い、また、それを糧として、さらなる記事の信頼性の向上に努める所存です。
しかしながら、正当な批判や論評を超えた又はこれと無関係な記者個人に対する根拠のない誹謗中傷、侮辱、プライバシーの暴露は、記者の尊厳を傷つける人権侵害行為であり、到底容認できるものではありません。記者の安全に責任を有する弊社は、これらの人権侵害行為を大変遺憾に感ずるとともに、強く抗議いたします。
記者個人に対する根拠のない誹謗中傷等の人権を侵害する投稿に対しては、刑事・民事の法的措置も含めて、厳正に対処して参ります。ソーシャルメディアでの投稿にあたっては、ルールとマナーを守っていただきますようお願いいたします。
末尾となりますが、弊社は、引き続き記事の信頼性向上に努め、報道機関に課せられた社会的使命を果たして参る所存ですので、変わらぬご支援を賜りますようお願いいたします。》
https://www.sankei.jp/wp-content/uploads/2025/01/記者への誹謗中傷投稿行為について.pdf
兵庫がとんでもないことになっている。

10)【Person】デビッド・リンチが亡くなった

◎村西とおるがこんな見立てをポストしているけれど。
《中居クンから性加害を受けたフジTV女子アナが「このまま抹殺されてたまるか」とフォトエッセイ本を出版するのが講談社、タッグを組んだのが互いに競い合う小学館で、女性セブンに情報をリーク。それを受けてスキャンダル報道の芥川・直木賞の文藝春秋、この日本を代表する出版社連合対フジTVとの関ケ原》
https://x.com/MuranishiToru_2/status/1880494345666900126
講談社と小学館がタッグを組めば向かうところ敵なし・・・であれば良いのだが。いずれにしても、この問題は単なる芸能スキャンダルではあるまい。

◎毎日新聞は1月16日付で「『オールド』と呼ばれても SNS時代、活字メディアは 森健さんと考える」(奥村隆)を掲載している。
《「いえ、そもそも若い人は長い文章を読みませんよ。ヤフーですらオールドメディアですから」と森さん。ヤフーニュースがオリジナル記事を配信し始めた15年の当初から、特集編集部で記事づくりに携わってきた。今、長文記事を読み通す学生は少ない。ゆえに、昨今の旧統一教会問題やジャニーズ問題も、漠然としか知らない。「この記事を読んでごらん」と指示して時間を与えると、授業の終わりに「初めて知りました」と返ってくるそうだ。》
《新聞は政治・経済や事件を中心に、男性がつくって男性が読む記事が多い。「女性の読者への意識が足りなかったのを反省したほうがいいと思います。消費する人がお金を出してもいいと感じるものを届ける。シンプルですが、そこに研究の余地があるんじゃないかと」
喫茶店の店内を見回した森さん、小声になって笑う。「僕たちのまわりにいるお客さん、全員女性じゃないですか」》
https://mainichi.jp/articles/20250116/dde/012/040/008000c
月額200円のニュースマガジンをインターネットで創刊し、100万人の契約者を獲得するならば月2億円の売上になる。こういう数字は本当に不可能だろうか。

◎デビッド・リンチが亡くなった。朝日新聞デジタルは書いている。
《リンチさんのフェイスブックに投稿された遺族の声明文は「彼がいなくなったいま、世界には大きな穴があいている。しかし、彼が言っていたように『穴ではなくドーナツに目をむけてほしい』」としている。》
https://digital.asahi.com/articles/AST1K061WT1KBQBQ027M.html
斎藤環がポストしている。
《デビッド・リンチは統合失調症的な世界観に生身のまま肉薄し得た、ただ一人の映画監督だった。誰も「リンチのような作品」すら作れない。一体なぜ人間に「マルホランド・ドライブ」のような映画が撮れたのか、その謎は永遠にわからなくなってしまった。》
https://x.com/pentaxxx/status/1880143074770497765
浦沢直樹もファンだったのか!
《たくさんの大好きな作品をありがとう、ディヴィッド・リンチ。以前描いた絵を再掲します。 R.I.P.》
https://x.com/urasawa_naoki/status/1880081826875863374

◎「CREA WEB」は1月15日付で下井草秀の「〈祝ゴールデングローブ賞受賞〉浅野忠信を育てた母・順子さん(74)が語る『家族の歴史』 米兵の父との別れ、元芸者の母との生活、“ハマに名を馳せた”10代…」 を発表している。浅野忠信の母、浅野順子をインタビューしているのだが、これが素晴らしい!
《順子さんは、戦後、日本に駐留していたアメリカ人調理兵の父と元芸者の母の間に生まれ、1960年代、山口小夜子やキャシー中島も所属し、横浜・本牧のディスコで華やかに遊ぶことで知られていた美少女グループ「クレオパトラ党」の一員だった。さらに、60歳を過ぎて出会った恋人に才能を見出され、画家デビューしたという特異な経歴を持つ。》
インビュアーをつとめるのは近田春夫だ。
《浅野 ところが、私が4歳になった頃に、父は、進駐軍の引き揚げに伴って、アメリカに帰っちゃったのよ。
近田 じゃあ、お父さんと暮らした記憶は、あんまりないのかな。
浅野 覚えてるような、覚えてないような、そんな感じ。ただ、当時住んでいた家の向かいに横浜国大のグラウンドがあったんだけど、ある年のクリスマスイブに、そこにヘリコプターが着陸して、機内から、七面鳥と大きなもみの木のクリスマスツリーを抱えた父が出てきたことは鮮明に覚えてる。
近田 ずいぶんドラマティックな光景だねえ(笑)。お母さんと順子さんを連れて帰国するっていう選択肢はなかったわけ?
浅野 当時の日本人女性にとっては、生半可な覚悟で渡米することなんかできなかったんじゃないかな。まだまだ差別も激しかっただろうし。それであきらめたんだと思う。ギリギリまで迷ってたみたいだけど。》
https://crea.bunshun.jp/articles/-/52464

◎讀賣新聞オンラインは1月17日付で「読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏、正三位に…林官房長官『球界発展に大きな役割』」を掲載している。
《林官房長官は記者会見で、功績全体を総合的に評価して決めたと説明した上で、渡辺氏の功績について、「政治部記者として活躍し、社長として経営面でも成果を上げた。スポーツの分野でも、プロ野球の読売ジャイアンツのオーナーとして球界発展に大きな役割を果たした」などと述べた。》
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20250117-OYT1T50038/
務台光雄に並んだわけである。

◎「NEWS ポストセブン」は1月19日付で佐久間文子の「石井千湖さん、12人の読書家を取材した『積ん読の本』インタビュー『本の読み方はもっと自由でいいんだと教えられました』」を発表している。「積ん読の本」の版元は主婦と生活社だが、この出版社から同書が生まれたことも、ある意味で奇跡ではないのだろうか。現在、5刷。
《最近できた新しい言葉のようだが、意外にもかなり古くから使われている言葉だそう。
「この本の編集者に『意外に古いんですよ』と言われて辞書を調べたら、明治からあると出ていました。同じころ読んだ韓国の詩人キム・ソヨンのエッセイに、韓国語には『積ん読』にあたる言葉がない、と書かれていたのも面白くて。欧米にもないらしく、『翻訳できない世界のことば』という本にも『積ん読』は日本の言葉として載っていて、何げなく使っている言葉だけど結構、歴史もあり、独特な言葉なんだということに気づきました」
本を企画した編集者の小田真一さんによれば、BBCやニューヨークタイムズが「積ん読」に着目してコラムなどで取り上げたこともあるとか。そのものを指す言葉はなくても、増殖する本の整理は、読書家にとって世界共通の悩みであるらしい。》
https://www.news-postseven.com/archives/20250119_2017888.html?DETAIL
私も「つんどきぃすと」の一人である。

◎ロイターは1月21日付で「マスク氏ジェスチャーが『ナチス式』と物議、トランプ氏集会で」を配信している。
《米実業家でトランプ新政権に外部顧問として加わるイーロン・マスク氏が、大統領就任初日の20日に行われた祝賀集会で見せたジェスチャーがナチス・ドイツの敬礼に似ているとインターネットで物議を醸している。》
https://jp.reuters.com/world/us/FJJQ3JJBYZJGBMAGVB5GBHAK4I-2025-01-21/
この本を見よ!町山智弘が文藝春秋から刊行した「独裁者トランプへの道」に描かれたイーロン・マスクも同じように敬礼しているではないか。町山が書影を掲げポストしている。
《あ、自分の本の表紙が昨日のイーロン・マスクの敬礼を予言していた!》
https://x.com/TomoMachi/status/1881898383788614009

11)【Bookstore】丸善ジュンク堂書店が「2024年出版社別売上げベスト300」を発表

◎日販は2024年12月期の店頭売上前年比調査の結果を発表した。
全体で前年比 98.5%。
雑誌は前年比97.4%。週刊誌は「隔週刊 あぶない刑事 DVD コレクション」が売上を牽引し、3か月連続で前年超えとなった。
書籍は前年比98.9%。総記・実用書・学参・新書が前年超え。
コミックは99.2%。「呪術廻戦 29」「呪術廻戦30」「僕のヒーローアカデミア 42」など集英社の新刊が売上を伸ばした。
https://www.nippan.co.jp/wp-content/uploads/2025/01/pos_20250114.pdf

◎自由が丘駅前ロータリーの目の前にある不二屋書店(目黒区)が2月20日をもって閉店。102年の歴史に幕を閉じた。祐天寺駅前の「王様書房」も店舗での営業は2024年8月に終了していたのか・・・。
https://meguro.goguynet.jp/2025/01/20/fujiyabooks_jiyugaoka/
清風堂書店(大阪・東梅田)は2月28日をもって閉店。
https://x.com/seifudosyoten/status/1879023192473547004
教科書や学校図書館の仕事がない店売だけの「街の書店」の選択肢は閉店しかないのかもしれない。

◎日販は、“世界最大面積の無印良品”としてイオンモール橿原に移転リニューアルオープンする「無印良品 イオンモール橿原」内に、“書店”と“無印良品”をシームレスに繋ぐ共創型モデル店舗として、日販が直営する新たな書店「橿原書店」を3月1日に開業する。
日販は、橿原書店を共創型モデル店舗の1号店と位置づけ、今後、全国の書店と共に、出店拡大することを目指すという。
https://www.nichima.co.jp/news/entry/6095.html

◎トーハングループの文真堂書店が運営するブックマンズアカデミー太田店(群馬県・太田市)では、有人・無人ハイブリッド型24時間営業を開始した。これは、無人営業化ソリューション「デジテールストア(旧称MUJIN書店)」を採用したもので、今回が大型書店で初の導入事例となる。
「ブックマンズアカデミー太田店が24時間営業に 無人営業化ソリューション『デジテールストア』大型書店で初の導入」(BookLink)
https://book-link.jp/media/archives/19126
24時間営業の成果については、ぜひとも業界で共有してほしい。

◎丸善ジュンク堂書店は、「2024年出版社別売上げベスト300」を発表した。それによれば、前年2位のKADOKAWAが初めて1位となった。上位5社はつぎのとおり。

順位 出版社名 売上金額(円) 売上冊数(冊)
1 KADOKAWA 3,078,781,996 2,988,366
2 講談社 2,852,553,596 3,074,852
3 集英社 2,212,411,478 3,458,715
4 小学館 1,688,082,573 1,938,357
5 Gakken 1,185,083,048 836,862

「丸善ジュンク堂書店の2024年出版社別売上げ、KADOKAWAが1位に」(新文化オンライン)
https://www.shinbunka.co.jp/archives/9550
「丸善ジュンク堂書店の2024年出版社別売上げベスト100」(新文化オンライン)
https://www.shinbunka.co.jp/pb3854h/wp-content/uploads/2025/01/maruzenjunkudo2024best100.pdf

12)【人事】東洋経済新報社 2月1日付

藤尾 明彦
新:東洋経済オンライン事業局東洋経済オンライン編集部担当部長東洋経済オンライン編集長
旧:東洋経済オンライン事業局東洋経済オンライン編集部東洋経済オンライン副編集長

井下 健悟
新:東洋経済オンライン事業局コンテンツ開発部担当部長東洋経済オンライン動画編集長
旧:東洋経済オンライン事業局東洋経済オンライン編集部担当部長・東洋経済オンライン編集長 兼 編集局東洋経済編集部担当部長

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