2024.08 読んだ本
就業4ヶ月にて離職、という、
退職までの最短記録をたたき出した私に
本を読み、それをnoteに記録するという余裕は
まるでなかった8月。
…と思ったら、8冊読んでいた。
まあまあちゃんと読んでいる。
まあね、転職活動自体は9月にやったし
あまりの暑さに手まりはあまり進まなかったし
そうなると、本読んでるよな。
2024.08 読んだ本
・『会計と経営の700年史』 著:田中靖浩
・『北欧時間』 著:日暮いんこ
・『ホテル・カイザリン』 著:近藤史恵
・『よって件のごとし 三島屋変調百物語八之続』 著:宮部みゆき
・『図解 日本の刀剣』 東京美術
・『東慶寺 花だより』 著:井上ひさし
・『世界は経営でできている』 著:岩尾俊兵
・『残り者』 著:朝井まかて
ピックアップ
Amazon.co.jp: 残り者 (双葉文庫) : 朝井 まかて: 本
『残り者』
またもや時代小説にやられてしまった。
朝井まかて氏、めっちゃ好きやわ。
幕末、江戸城無血開城時に
江戸城に残っちゃった女たちのお話。
なんだか、本当に
"残っちゃった"
と感じた。
周囲に合わせて、
時代の流れに合わせて、
とりあえず動かなきゃ、
ちゃんと、ちゃんと。
でもなぜだか、そう、なんというか…
穴にポンっと落ちてしまって、
動けなくなっちゃって、
でもどこかその状態に安心するような。
主人公のりつを見ていて、
そんな感じがした。
周りの女たちが
またすごくいい。
ドタバタしながら、
5人でちゃんと
「江戸」に、「大奥」に、
別れを告げる。
現実の流れを受け入れて、進んでいく。
なんだか今の自分にすごくあてはまっていて
というか、自分がそんな状況だから
そういう解釈で読んだのかもしれない。
私は経理が好きで。
仕訳とか楽しくて。
でも、今後はAI化が進む。
というか、もう進んでいる。
だから、経理以外もできることを見つけないとと思っていた。
だから、他のこともできると言われた会社に就業した。
でも合わなくて。
それなら経理と、自分のやりたいことと向き合ってみようと思って、今回の転職を進めた。
無事、希望通りの仕事に就けそうなんだけど、(ここはまた改めてお話ししたい)不安は残る。
でも彼女たちを見ていて思う。
とりあえず後悔のないように進めば、時代が変わっても、ちゃんとそれに合わせつつ、生きていけるんじゃないか、と。
時代の最先端で活躍できずとも、
時代の波に乗れずとも、
どこかで自分のそれまで培ったもので楽しく生きていけるんじゃないかと。
過去の激変した時代の女たちを描いた作品を読んで、現代の自分を思う。
これぞ、時代小説の醍醐味な気がする。