奥八女の隠れた名店! 山奥にある創作カレー料理「楽園晩御飯」@福岡県八女市
ずっと続く、山道。最後は急坂をうねうね登って、一軒の古民家にたどり着く。そこは、福岡県の奥八女と呼ばれる地域にある、カレー屋「楽園晩御飯」。
道中にある「rakuyen」と書かれた青い看板が、安心材料だ。
戸を開けて、笑顔で出迎えられ、ほっと一息。
4月下旬、外は暑かったけれど、古民家の中は肌寒く、10℃違うということでストーブがたかれていた。
整理されてはいるが、いろいろなものが置いてあったり書かれていたりする部屋は、生活感があって居心地が良かった。
テーブルの上には手書きの本日のカレーメニューが置いてあり、どんなワンプレートが運ばれてくるのか、想像してワクワクしながらカレーの到着を待つ。
ほどなくして、「肉と魚以外は、頑張って自分たちでとってきてます〜」という言葉とともに、にぎやかなプレートが運ばれてきた。お米も無農薬の、自家栽培らしい。
カレー屋というとルーに注目しがちだけれど、ここのカレーは、副菜あってこそ成り立つもの。
ルーは甘めで、小学校の給食の味に似ていて、みんなで机を並べて食べていたあの光景が急に浮かんできた。しかし、給食のカレーよりもっともっとコクがある。
大きくて柔らかい鶏団子と、マイルドなルーがベストカップルだった。
カレーが優しい味な分、ナッスッ酢のあとひく辛さがやみつきに。最初は甘酸っぱさしか感じないけれど、だんだんピリ辛、そしてヒー辛へと本領発揮してくる。ネーミングも、変化する味も、お気に入りNo. 1。
他にはわらびや筍など、春の山の恵みがあったり、
魚フライの上には、木の芽味噌がついていたり。
甘い、辛い、酸っぱい、ほろ苦い。
ほくほく、ねっとり、ふわふわ、シャキシャキ。
色んな旨みと食感が混ざり合ったワンプレートは、遊園地で自分が好きなアトラクションしかないゾーンにいる時のような高揚感を与えてくれた。
自分たちでとってきているからこそ、素材を存分に生かす仕上がりに、自然となるのかもしれない。知らんけど。
デザートは、桃アイスとほうじ茶。
お茶は、さらに山の上の方で民泊をしている人が作ったものらしい。とても香り高く焙じられていて、味が濃ゆい。
アイスもさっぱりとして、カレーでほてった身体に沁みた。
ランチは完全予約制にて、電話やインスタから事前予約をお忘れなく……。
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ごちそうさまでした。
これでおいしいものを食べます🍴 ありがとうございます!