自然を壊して作る自然エネルギーという不思議な現象が土佐清水市で起きようとしている。

私が幼い頃、紙を使うのはアマゾンなどの森林伐採によるCO2吸収に悪影響が出るので紙の無駄使いを止めようみたいな風潮があった。

でも、今はマイクロプラスチックが大変な問題だから紙のストローを使おうといっている。

あれ?どっちが正解?
なんてひねくれた思いを抱いてしまうのだが、根本的に「捨てるな」という話なんだけど、ソコまで辿り着けるほど人間は進歩していない。

それと同じ様に自然を犠牲にして山にメガソーラーや風力発電機を作ろうという計画が日本中である。

自然壊して自然エネルギーとはなんぞや。
全くおかしな話だ。

私の住む土佐清水市でも今ノ山風力発電事業が着々と進んでいる。

自然エネルギーという体のいい言葉の国策を前にしては市も県も何も言えないらしく、土佐清水市にありながら土佐清水市には電気は下ろさずひたすら送電線を使い遠いどこかへ電気を送るだけの超大型風力発電機が今ノ山に立てられようとしている。

残念ながら私たち土佐清水市民の電気代には全く還元されないらしく、土砂崩れや、ソレに伴う海洋汚染のリスクだけがのしかかる。

私は観光業を生業にしている。
土佐清水市の財産は豊かな海である。
その海は山が生み出している。

その山に大きな道を創り、大型の風力発電機をつくり、コレが自然エネルギーだからと国も推し進めるのだから、私たちはどうしたらいいのだろうか。

その可能性がある以上、私はこの計画には反対だ。
起こるか起こらないか分からないからいいじゃないかという意見をたまに聞くが、起こってからでは取り返しがつかないコトはその人達はわからないようだ。

自然エネルギーの為に自然を失った悲劇の町として売り出したいのなら、そら大した考えだが、そこまでの考えも持っていないだろう。

非常に残念ではあるが、かなり実現が近づいてきているこの事業に対して多くの市民が無関心である。

きっと多くの市民がこう口にするだろう。
「たまるか山にあれば太いもん建てて。」
建ってからでは遅いのだ。

どうにもこうにもできないが、このまま建てられるのも癪なので、私はこうして何度か今ノ山風力発電事業に関して書いている。

どこかの誰かにこの現実が届きますように。
そして、この計画を止める方法を共に考えてくださるように。

エゴだと言われようが、ソレはかまわない。
私個人の考えですから。

ただ、少しでも共感できる方がいれば高知の端の小さな町で起こっているコノおかしな話を知っていただけたらなと思う。

改めて今ノ山風力発電事業に反対。

ほいたら、また。

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文野翔太
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