平等というのは難しい。その中でも1番答えに近いのは選択肢を増やすコト。

平等というのは難しい。
弱い人に基準を合わせてそのラインにみんなを合わすのも平等。
弱かろうが強かろうが人は皆同じだというのもある意味、人を平等にみて差をつけないというコトにもなる。

消費税なんかもそうだ。
おきゃーと産まれた赤ちゃんから年老いた老人まで満遍なく徴収されるので平等。
他方で収入、年齢には差があるのでみんなから均一に取るというのは平等では無いともいえる。

歩く時は1番足の遅い人を前にすると差が詰まって列が開かないという話を聞いたことがあるが、それはある意味、前が詰まっているだけのことで本来早く歩ける子のポテンシャルは奪ってしまっている。

平等ってのは、実はあってないのではないか。できて【選択の自由】だろうか。
選択肢は複数用意しますので自分で決めてくださいね。というスタイルだ。

一つだけだはなく選択肢を与え自分で選ぶコトができる。それは誰にでも与えられる。
これが1番平等なんじゃないのかというのが今の私の答えだ。

職業、教育、医療福祉。
いかに選択肢を増やすか。
コレ、田舎じゃ本当に選択肢が少ないなと書きながら思い返している。

私の市には産婦人科はない。
だから、妊娠すると隣の市まで40~1時間車を運転して行く。
バスは数時間に1本だから効率も悪いし値段も高いから車を運転していくが妊娠時、特に臨月間近なんてなると非常にリスクが高い。
地域格差は本当に感じる。

けど、それを承知でこの場所に住んでいるのだから、ある程度、それを受け入れなければならない。
田舎に人が残らないのはそんな理由もある。

我が市は高校が一つだけある。
しかし、専門性、部活などを理由に全てが地元に残る訳では無い。その時の学年によっては半数以上が他の市町村の学校に行く。
子供単独の場合もあれば、これを機会に家族で引っ越すなんて場合も多い。

そして職業選択。
我が市は福祉医療、宿泊施設、土木関係、漁業は常に求人がある。
しかし、逆を言えばソレ以外は少ない。
他の市町村へ目を向けてもソレはあまり変わらないので、自分で作るか遠くへ出ていくしかなくなる。

そして、最後には医療福祉。
自分の健康状態が悪化して最先端の医療は受けられない。
だから、私は「死ぬ覚悟」をもってここに住まないといけないと本気で思っている。
ここで暮らすなら、そこまで覚悟がいる。

南海大地震だってそう。
来るのは分かっているが、この津波で飲まれる街で暮らしているのだ。
避難する場所、震災後暮らす場所、色々考えながら暮らしている。

田舎というのは選択肢が少ない。
けど、ソコをあえて選択して暮らしているのだから文句は言えない。
だから、高齢化率50%をとっくに超えた我が市で暮らし続ける、また、1人でも多くの人が出ていかなくてもいい様にするには選択肢を増やしていく。それしかない。

選択肢を増やす。
鳥の目、虫の目で探さなければ。

ほいたら、また。

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文野翔太
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