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経営学批判

高校時代から経営学の書籍を読み込み勉強してきたのだが、この際今までの知識を包括的な一般理論に落とし込めないか考えた
しかし、どれだけ練っても一般理論化できないため、経営学というものを根底から考え直してみた

経営学とは人を動かし価値を最大化する因果を探求する学問→「状況に行動を与えて結果を得るフロー(F(c,a)=r)」で価値積最大化という結果を目的とする

価値積=単位価値量(製造品合計額)x効率x実現価値率(契約率)x持続性

経営の流れ:「cを明確にする」→「得られたcにおいてF(c,a)=rを最大化するaを確定する」→「目的を達成する」

経営学は経営フレームワーク学(経営構造志向)と経営教訓学(経営事例志向)から構成される
1. 経営フレームワーク学は組織構造やバリューチェーン構造などを綴る「cを明確にする」に目を向けたもの→構造を区分けすることで分析の補助になるが区分けの仕方も恣意的で絶対的ではない→経営フレームワークは経営に関する様々な構造を解剖し分析やcの把握を補助するが区分けが恣意的で絶対性がない特殊学問 

2. 経営教訓学は成功者の教訓や失敗者の反省やその共通点などを綴る「得られたcにおいてF(c,a)=rを最大化するaを確定する」に目を向けたもの→cが異なるため一般化などできない上、cが複雑すぎるため一般法則を見つけることも無理→経営教訓学は特定のcにおいてのF(c,a)=rの事例を提示する特殊学問


結論として経営学は価値積最大化を目的としそれを達成する「F(c,a)=r」の一般学問化(物理学のように再現可能な理論体系に落とし込む)を目指す学問体系でありながら、その学問の両翼を特殊学問に支えられるという矛盾を抱えている→経営学を一貫した理論体系に落とし込むことは不可能であるため、あくまで歴史のような特殊学問として取り組んでいくのが良い

注釈
※価値とは貨幣と考えて良い
※F():現象関数・因果関数、c:状況、a:行動、r:結果
※経営学は特殊学問というが中にはマンチェスター経済戦略のような例外もある

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