小噺「大阪に灯った赤信号」
嫁
「あんた、何してるの?仕事に行かんかいな?」
夫
「あのな、ワシは個人タクシーの運転手や。休もうと、どうしようと、ワシの自由やないか」
嫁
「あんた自由かどうか知らんけど、働かへんかったら、お金が入れへんねん。あんたは、個人タクシーやあんたがハンドル握らんと一銭にもならへんねんで」
夫
「そういうけど、時短要請が出て、不要不急の外出はやめようと、大阪の通天閣が真っ赤になって、客誰もおらへん。走ればガソリン代、損するだけやがな、赤い通天閣見たらぞっとするねん。ワシ、赤恐怖症や」
妻
「そんなこと言うてたら今月赤字やで」
夫
「ヒェー赤言うナーーーー」
おわり