小噺「テレハラの悩み」
桑原あさみ
「ねえ、健介、キメハラって知ってる?」
豊島健介
「セクハラ、パワハラは知ってるけど、キメハラは上司から来週はみんなで食事行くからと勝手になんでも決められることか?」
あさみ
「違うのよ、鬼滅の刃ってあるでしょ?あれを知ってないと、君遅れてるなぁとか、鬼滅の刃を知らないことを馬鹿にするのをキメハラなの」
健介
「へぇー、そんなのがあるんや」
あさみ
「じゃあ、テレハラってわかる?」
健介
「わからんなぁ」
あさみ
「この頃テレワークが多いじゃない。私もそうだけど、ちょっと部屋を写してくれとか、窓の外見せてくれ!とか言ってどんなところにどういう風に住んでるかを調べようとするのを言うのよ」
健介
「それがテレハラか?」
あさみ
「一応1人暮しに、私なってるじゃない、上司が気になるみたい、ひょっと、テレワーク中に同棲してる健介が映ったら何を言われるか、会社中に言われるから、気をつけてよ」
健介
「なにせ、狭い部屋やからな、居場所がないから、家にいるときは、犬の着ぐるみ被っとくわ」
あさみ
「バレるって」
おわり