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わんわん【140字小説】

お隣の犬が逃げ出し、我が家の庭を駆けていた。

それを見た息子が、よちよち歩きで近づく。
無邪気な笑顔で「わんわん、わんわん」と言っている。

おぼつかない足取りの息子。
小さな凸凹につまずいて転びそうになった。

「あっ!」

そう言って慌てる私より早く、お隣の犬が息子のクッションになってくれた。

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