人格によって変わる価値観
こないだ精神科の診察に行ってきました。病院まで行ったのは僕(雅緋)でしたが、診察もカウンセリングも弓弦(ゆづる)という12歳の人格が受けて、帰宅は途中から僕でした。
その際、頭の中で聴こえる女の子の泣き声についても話していてくれました。
僕はその女の子に仮の名前として愛(まな)と付けています。7歳くらいの子供だと思います。気付けばずっと泣いてて、泣き声はとても切なくて、聞いてるこっちまで酷く悲しくていたたまれない気持ちになるのです。
弓弦いわく、その子の泣き声を聞いていると「僕だって泣きたい」とイライラするそうです。
多重人格あるあるなのですが、ひとつのことに対して、感じることが全く違うことはよくあります。
例えば僕と、さやかという子は絵が好きで、タッチもよく似ています。漫画を描いたり、LINEスタンプを制作したりするくらいには実用思考なので共同作業で作品を進めることもします。
けれど来亜(らいあ)や弓弦にとっては絵は暇つぶしでいいものであり、タッチも僕らふたりとは異なります。
別のことでも、結構人格によって反応が違うものがたくさんあります。
来亜はお刺身の貝がとても好きです。特に牡蠣がすきで、カキフライや生牡蠣とか食べます。
僕は貝料理が嫌いな上に、食べると頭が痛くなって吐いてしまうので食べられませんが、彼は平気です。不思議ですね。
同じ体の中に別の人格がいると言うだけでも不思議な感覚ではありますが、色々あり小6から心の中が分離して、解離性障害と診断が降りてから5年ほどが経ちます。
みんなの存在を否定しないことが大切ではあるにせよ、価値観の違いによる対立や時間の奪い合いもよく起きたもので、懐かしい気持ちになります。
今は比較的仲良くできてるといいなと思いつつ、のんびりとやっていっています。
僕は今少し余裕が無いのですがいつかこれが落ち着いたら、ちゃんと話せていない愛とも会って話を聞きたいものですね。
記録:雅緋 2024.10.20