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梅雨到来!⾬の⽇に頭痛がする…。“⾬ダルさん”を救う、新・バイブル誕生!

「天気痛」という⾔葉をご存知ですか?これは、⾬や曇りの⽇に感じる、頭痛や肩こり、めまいといった諸症状の総称です。⽇本でも1,000万⼈以上の患者がいると推定されています。その原因は、気圧変動による⾃律神経の乱れ。近年、異常気象の影響もあり、不調を訴える⼈が増加傾向。その現状を改善すべく、天気痛のバイブルが誕⽣しました!

著者は、⽇本初の「天気痛外来」を開設した第⼀⼈者、佐藤純医師。天気痛に悩む⽅を、「⾬ダルさん」と名付け、メカニズムやセルフケアについて分かりやすく解説します。企画・制作を担当したわかさ出版・編集者の⽥代恵介さんにお話を伺いました。
※わかさ出版は、⽂響社のグループ企業です。

「天気痛」に対する理解を広めたい

(中⻄)
いやぁ〜!素晴らしかったです !家族や友⼈に、⾬の⽇に不調を感じる⼈が多いので、早速送りました。この本を企画されたということは、⽥代さんも⾬ダルさんですか?

(⽥代)
実は、僕⾃⾝は雨ダルさんではないのですが、周りに雨が降ると謎の不調を訴える人が多かったので企画にしてみました。

(中⻄)
「⾬ダルさん」という名称が、とてもキャッチ―ですね!

(⽥代)
ありがとうございます。天気痛には、悩む人が多い⼀⽅で、周りの理解があまり得られていない現状があったので、キャッチーな名称でたくさんの方に知ってもらいたいと考えて名付けました。一見で理解できて、つい使いたくなるような言葉を複数考えて、この名称にたどり着いた感じです。

30年以上蓄積してきた、健康書づくりのノウハウ

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(中⻄)
わかさ出版の健康書は、⾼い専⾨性が⽀持されています。

(⽥代)
とてもありがたいです。わかさ出版は、30年以上にわたって健康書を作ってきまして、会社と個々の編集者に様々なノウハウが蓄積されています。高い専門性は維持しつつも難しい医療情報をとにかく分かりやすく書き、読者の「良くなりたい」という思いに応えるセルフケアを充実させたものが多いです。

(中⻄)
編集はどういった順番で進むのですか。まずは、医師を⾒つけるのですか。

(⽥代)
様々な場合がありますが、健康ものの書籍の場合、僕自身は「読者の悩み」から考えることが多いです。その悩みが「いつどこで起こるのか」「解決法はないか」などの情報を集めて⾃分なりの仮説を⽴て、それについて書いてくださる先⽣を探します。僕たち編集者が書くのではないですが、医師と話ができる知識は必要です。その点が本当にすごい編集者が多く、1人ひとりに詳しい分野があります。

(中⻄)
わかさ出版のコンテンツには、他にどんな特徴がありますか?

(⽥代)
私見ですが「企画命で、中途半端に作らない。とにかく振り切る!」ということでしょうか。振り切るので、もちろん⼿痛い失敗もけっこうあります。私自身も雑誌編集者だった時代を含めて、とにかくたくさん失敗を経験し、本当に多くのことを学びました(笑)。振り切った企画が、読者ニーズにガチッとハマると多くの人を幸せし、ブームにもなります。これらの経験が、今の書籍づくりに活かされていると思います。 

潜在的なニーズを掘り起こす企画を作りたい

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(中⻄)
⽥代さんは、もともと編集者になりかたったのですか?また、医療分野を学ばれていたんですか?

(⽥代)
いえ、全くそうではなくて、友達から「おまえは出版に向いてるんじゃない?」と言われたのがきっかけでした。その時期に偶然、わかさ出版の募集広告を⾒つけて履歴書を送って入社させてもらいました。当時は20代で、健康情報になんの興味もなかったのですが、続けているうちの少しずつおもしろさがわかってきた感じです。最近は自分自身が健康を気にする年齢になったので、この分野を主戦場に、コンテンツを作らせてもらっていることに、本当に感謝しています。

(中⻄)
ネットでも情報収集できる時代に、紙の本に期待されることは何だとお考えですか。

(⽥代)書籍って、適切な量の情報を適切な順番でパッケージ化しているのがいいところであり、そこが求められていると思います。そのご期待に応えたいと常々思っています。今回の「雨ダルさんの本」もそこは意識していて、情報の取捨選択や伝える順番についてはいろいろなパターンを考えました。

(中⻄)
企画を⽴てる上で、⼼がけている視点はありますか。

(⽥代)
一例ですが、読者ニーズには「顕在ニーズ」と「潜在ニーズ」は強く意識しています。どちらの企画も大切ですが、個人的には読者自身が気づいていない潜在ニーズを掘り起こす企画が好みです。「何が欲しいですか」とアンケートをされても答えられないけれど、新しいものが現れたときに「そう !これが欲しかったんだよ !」と膝を打つような企画を⽣み出せたら素敵だなって思います。

(中⻄)
深いです…… !

(⽥代)
企画の立て方は人それぞれですが、わかさ出版の編集者は創業者の牧野武朗さんの影響を受けた人が多いです。牧野さんは10誌以上の雑誌を創刊した人で、読者が「こういうのを待っていた!」っていう、独創的な企画を実現させることが好きな方でした。

健康は、⼈⽣の⼟台

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(中⻄)
⾬ダルさんの話に戻りますが、あとがきが味わい深いですね。⾬ダルさんが、雨を察知できるすごい能⼒の持ち主だと書かれていて、なるほどと納得しました。

(⽥代)
ありがとうございます。想像してみると天気予報がなかった大昔は、⾬を察知できるってすごい才能だと重宝されていたと思うんです。農耕社会においては、⾬がいつ降るか分かるって大切ですもんね。

(中⻄)
卑弥呼も、⾬ダルさんだったかもしれませんね(笑)捉え⽅⼀つで、物事の価値観って、変わるものですね。

(⽥代)
本当にそう思います。健康書って本来は読者本⼈の悩みや症状が良くなり、幸せになることを願って作るものです。ただ本書では、雨ダルさんの周りにいる人の理解も深められたらという思いを強く込めました。著者の佐藤純先生も昔から同じ考えを持っていらっしゃったので、そこを着地点にしようと。⾬ダルさんへの捉え⽅が変わることで、いつの日か”⾬ダル休暇”が取得できるような、優しい世の中になったら素敵だなと思っています。

(中⻄)⽥代さんは、「健康」というものをどんな⾵に考えていらっしゃいますか。

(⽥代)
月並みですが、健康は全ての基本・前提であり、ピラミッドの⼟台のようなものだと思っています。何をするにも健康な体があってこそ!ですもんね。読者の⽅から、「書いてあったことを実践したら、体調が良くなった」というようなお声をいただくのは、本当に嬉しいです。本を読んでセルフケアを試みることは、⾃分を変えようという姿勢の現れだと思います。そのマインド⾃体が素晴らしいですし、僕自身も読者の方のポジティブなマインドから大きな力をいただいてきました。これからも、そんなポジティブな気持ちに応える本を作り続けられたら、これ以上の喜びはないですよね。

(中⻄)
本⽇は、ありがとうございました。

わかさ出版書籍編集部
2019年7月から文響社のグループ企業になった、わかさ出版の書籍編集部隊。2021年5月現在、編集部発の健康書籍の総発行部数は140万部超。

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