タイトルを検便にして提出しなかったこと後悔している
高校三年の美術の授業で銅板表札を作ることになった。
この時のマイブームは「うんこ」だった。
美術の教科担任に「綺麗に作るので汚い言葉でもいいですか?」と聞いた。
「なんでも好きな文字でいいよ^^」と言われたので私の作品は「銅のうんこ」で制作に取り掛かった。
楷書体の本から「う」と「ん」と「こ」を探し、紙に下書きをした。レタリングは謎に得意だったので我ながらとても上手に出来たと思う。先生がものすごく褒めてくれてどんなものを書いたのだろうとかでも思ったのか隣の席の女の子にとんでもない顔で見られたがドヤ顔して「うんこよくない??!輝かしい!家の表札これにしたいなぁ」って訳の分からんことを言ったが今でも正直そう思っていながら恥じらいはある乙女なので玄関に飾ってある。
文才うんこで申し訳ない。文字を手書きで書いて表現するのは得意だがあいにく今こうしてスマホに向かってポチポチしてるのも今日下痢が止まらなかったなぁから始まった風呂での回想だ。すなわち今セクシーシーンなのだ。ちょっと上せたからまた30分後にUC〇あげいんぽ☝️
30分後とか言って丸一日経ってました腹痛かったので許してくださいって言っても誰も見るわけないこんなnote
まあ続きを書いていこうではないか。
銅板表札は週2時間の授業で5日間くらいあれば完成する簡単なものだった。
レタリングして銅板に転写してそれを釘とトンカチで打ちつけて凹ませてここで私はふと思いついた。某ネズミ会社の隠れ𓏸𓏸のように隠れうんこを作ろうと。3つ作ったが自分でも時々どこに作ったか分からなくなるくらいなかなかに難易度の高い隠れうんこができた。悪く言えばノリで作ったのでうんことは言えない背景と同化しているような形をしていた。その銅板に怪しい液体を塗って錆びさせるというか燻すというか変色させる工程があったのだ。そこで浮き出ているもうこれはうんこだってくらいに茶色くなった銅のうんこだった。それを磨いてピカピカの銅にして完成。とても好評だった。
その後学校の授業ではおなじみ、作った感想を書くことになり私はここで一生分のゴミのような才能を発揮した気がする。
本来それをここに清書メモとして書きなおそうと思っていたので実質今までのはまえがきのようなものだ。
タイトル:銅のうんこ
「絶対一位にならないといけない訳じゃない。三位の銅メダルだっていいじゃないか。数字に書き換えれば「3」。これを対称にしてくっつけて上に小さい△を乗せればもううんこじゃないか。それに、「3」を横に倒してしまえば「ω」になる。もうこれはおしりと言っても過言では無い。
つまり何が言いたいか、
頑張っても銅メダルしか取れなかったではなく、頑張っていなければ銅メダルは取れなかったかもしれない。それはまあ金じゃないと悔しいとは誰だって思うだろうが、あれだけ燻して黒くなったうんこも頑張って磨けば手のひらで擦った泥団子のようにピカピカになることがこの銅板表札の制作によってわかった気がした。
だから技術も磨けば磨くほど光る。何度も言うが頑張ったけど銅しか取れなかったではなく頑張ったから銅が取れた。銅はあなたの頑張った証拠、輝かしく美しい特別な存在。ヴェ○タースオ○ジナルのように。という意味を込めて「銅のうんこ」を制作しました。(後付け)」
教科担任に「綺麗に作ったね〜!文才すごいね!」と言われた。そこで私はあぁ、なんかこれ一生分の才能ここで使い果たした気がするわ、しかもなんかゴミみたいな才能だったなぁ、と。
ガッカリはしていない1年経っても内心こんなに喜んでここに書き込んでいるバカだ。
提出してからもしばらく恋をしたかのように銅のうんこのことを考えていた。
ある日ふと思ってしまう。とてつもなく後悔した。タイトル「銅のうんこ」はありきたりすぎないか?提出物だし「検便」とかめちゃくちゃ良かったんじゃないかと、ものすごく今でも後悔している。
戻れるならばあの頃に戻りたい。ついでにJKライフをもう一度だけでいいから楽しみたい。
数週間経って「銅のうんこ」は手元に返ってきた。お持ち帰りだ。あまりの嬉しさに部活に行く前に担任のすごくおっとりしたおじいちゃん先生に「銅のうんこ」を自慢しに行った。教室にたまたまいたため
「せんせー!!うんこ帰ってきました!」って言いながら見せた。すると担任は
「あんた凄いねぇぇぇ!やっぱ美術も音楽も文才もあるわぁ!」
ここまでは褒めちぎってくれてめちゃくちゃ嬉しかった。
だがここからだ。担任は急に人格が変わったかのように目を血走らせてノリノリでうんこ、日本うんこ学会について熱弁しだした。ここで私は先生の暴走を黙ってみることしか出来なかったがしばらく経ってからおっとりとした先生から発せられる「うんこ」という単語にじわじわと笑いが込み上げてきた。腹を抱えて転がり爆笑した。
廊下に響き渡る私の爆笑と目を血走らせて満面の笑みでうんこについて語るおじいちゃん先生の絵面はなかなかに地獄絵図だった。
別教室の生徒がちょくちょくこっちを見てきて気まずかったがそれどころじゃないほど面白すぎて部活中でもしばらく笑いが収まらなかった。言葉でくすぐられているような感覚だった。
私の高校三年生は「うんこ」で始まり「うんこ」で終わりを告げたと言っても違和感のないほどにうんこに馴染んでしまったとても私らしく楽しい高校生活だった。
ここまで読んでくださりありがとうございます。また何かあれば書いていくのでよければまた来てください^^
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